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<span itemprop="headline">映画「ウオール街」(1987)再見。「ウオール・ストリート」の公開前におさらい(爆)。</span>


「ウオール街」予告編 
 

オリバー・ストーン監督の「ウオール街」 (1987)は、当時経済大国アメリカがマネーゲームが盛んなころのウオールストリートの投資家、証券会社などの裏側を鋭くえぐって、主演のマイケル・ダグラスは、アカデミー賞主演男優賞を獲得した。
 
ストーン監督は、22年ぶりに自身の映画の再映画化作品ウオール・ストリートがまもなく公開される。
 
新作では、ゴードン・ゲッコーを演じたマイケル・ダグラスが、刑務所から出所してからのその後も描かれ、ダグラスが再び登場する。
 
「ウオール街」では、若き証券セールスマン、バド・フォックス(チャーリー・シーン)は、貧乏人から巨万の富を築いた成功者ゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)をいつか追い抜こうという野望に燃えていた。
 
ゲッコーと5分間の面会時間をとるのに数カ月もかかった。バドはブルースター航空に技師として働く労働者階級の父(マーティン・シーン)から会社の経営状況に関する情報を入手し、それをゲッコーに流した。
 

彼はバドをすっかり気に入り、バドの証券会社を通して取り引きするようになった。
 
バドはゲッコーのやり口を徹底的に研究し、実績をあげていき期待に応えた。
 
バドが流したインサイダー情報を利用した取引は違法行為だが、莫大な報酬を手に入れたバドは成功の甘い香りに酔っていた。ゲッコーの家で行なわれたパーティーで、バドはインテリア・デザイナーのダリアン(ダリル・ハンナ)と知り合い恋におちた。
 
実はゲッコーが彼女のパトロンだったが、彼は2人を結びつけ同棲させた。バドは豪華なマンションに2人の愛の巣を築いた。ゲッコーはブルースター航空を乗っ取るべく組合員を懐柔しようとしたが、バドの父は拒否、父子で激しく喧嘩した。
 
ゲッコーの狙いは、バドをかいらい社長として送り込み、会社を解体し、合併会社に買いとらせようというもので、会社を再建するつもりなど毛頭なかった。バドはやっと自分がゲッコーに利用されていることに気がついた時、父が心臓発作で倒れた(HPより)。
 
ゲッコーは、いう。
「お金がすべてだ。ほかはクズだ。言葉は悪いかもしれないが、”欲”(Greed)は善だ。欲こそ、”アメリカ株式会社”を立て直す鍵だ。」 と強欲で、悪の根源のような人物。アメリカが、経済大国に陰りが出てきたころ、ゲッコーのような投資家が、マネーゲームのなかに飛び込んできたのだった。
 
ゲッコーは、バドに対して「年収40万ドル(当時の換算で4,500万円)で、ファーストクラスなんていう(ちっぽけな)生活はやめておけ。自家用ジェット機だ。毎日、数千万ドルを動かし、時間刻みの生活だ」という。
 
バドも、ゲッコーのような人物を目指そうとして、正直に堅実に働く父親と激しく対立するが、ゲッコーに利用されていることがわかり、父親と和解する。
 
しかし、バドはすでに証券取引委員会による株取引の調査を受け、インサイダー取引の罪で逮捕されてしまう。仮出所したバドを呼びだしたゲッコーは彼を殴りつけた。
 
だが、その時に怒りにまかせて話した言葉をバドはテープに録音していた。それはゲッコーがインサイダー取引で逮捕されるに充分な証拠だった・・・。
 
映画の内容はそれほど古くはないが、携帯電話が、まだトランシーバーのように大型で、証券ディーラーのパソコン・モニターは、CRT(ブラウン管)だ。製品の進化のスピードを感じる。
 
マーチン・シーン、チャーリー・シーンの実の親子が映画で親子を演じているのも当時注目された。マネーゲームで暗躍するフィクサー、それに踊らされる人たち、親子の絆、裏切りなどを描いて見ごたえがある。
 
監督のオリバー・ストーンは、社会派監督として、これまで問題作を相次いで発表してきた。「JFK」「ブッシュ」などの大統領・政治をテーマにした作品が印象に残る。
 
監督作品: