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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「ラーメンガール」(2009)</span>

 

 
ラーメンガー」(原題:The Ramen Girl, 2008)は、アメリカから恋人の元にやってきた若い女性、アビー(ブリタニー・マーフィ)が、恋人に振られて途方に暮れるが、あるときラーメンに感動して、ラーメン屋に弟子入りするというストーリー。
 
日本語がわからないアメリカ娘と、英語が全く分からないラーメン店の夫婦との言葉の壁!
日本人として登場するサラリーマンも、やや誇張気味に描かれるが、その中の一人と恋に落ちるアビ―。その若者は、祖父母が韓国人という設定で、英語が達者で、アビ―と気持ちが通じる。
 
外国(アメリカ)人女性アビ―が、言葉が通じない日本で、ラーメンの作り方を教えてもらおうと、ラーメン屋の店主、マエズミ(西田敏行)のもとで、弟子入りのため修行させてもらうことにしたが・・・。頑固オヤジのマエズミは、日本語がわからないアビ―にいらだちを覚え、店やトイレの掃除、皿洗いだけしかさせず、「アンポンタン・ギャル」と怒ってばかりいる。アビーも、“クソ仕事!”とアメリカの両親に電話で、こぼす毎日。
 


 
笑いあり、涙あり、恋愛ありで、俳優では、ブリタニ―・マーフィがキュート。頑固オヤジからは、スープを作っても、捨てられる状況だったが、マエズミの奥さん(余貴美子)からは、応援もあり、なんとか1人前に育っていく。
 
マエズミが、パリからの手紙や写真を見て、泣いている姿を見てしまうアビ―。それはマエズミの息子からの写真と手紙で、日本の面白くないラーメンなんか継げるかと、パリに料理の修業に出て行ったものだった。そんなときに、アメリカからアビ―がきたのだった。アビ―のラーメンは、トマト、トウモロコシなどをいれたオリジナルだったが、ようやくマエズミも、後継者ができたことを感じるのだった。
 
辞書を引きながら「後継者=Successor」というところを指し示して、「ユー・マイ・サクセサー(You、My Successor)」とアビ―に伝えるところは、泣かせる(笑)。厳しいオヤジの店で、修行しても、すぐに辞めてしまうだろうとみられていたアビ―だったが、腕をあげて、1年後には「The Ramen Girl」という店をニューヨークにオープンしていた。そこに、アビ―が東京で知り合ったサラリーマンが、3年の予定で上海に転勤になっていたが、1年で帰ってきて、アビ―と再会した。
 
アビ―は、これまでは、恋人にいつも逃げられていたが、今度は本物を実感した。
 
舞台は、ほとんどが日本だが、2008年のハリウッド映画(日本公開は20091月)。
 
ラーメンの師匠といわれる大物で、ラーメンのお墨付きを与える達人に山崎努。ラーメンの競争相手の一人に石橋蓮司が扮している。
 
 出演:
西田敏行:マエズミ
余貴美子:レイコ
パク・ソヒ:トシ・イワモト
岡本麗:ミドリ
前田健:ハルミ
石井トミコ:メグミ
石橋蓮司:ウダガワ
山崎努:ラーメンの達人
 
☆☆☆
 

(追記:くらげさんのコメントで、主演のブリタニー・マーフィーは、2009年12月、
32歳で亡くなったことを知りました。)
 
主な出演映画:
「家族の祈り」(1993)
「クルーレス」(1995)
「17才のカルテ」(1999)
サウンド・オブ・サイレンス」(2001)
「サンキュー・ボーイズ」(2001)
「8 Mile」(2002)
「ジャスト・マリッジ」(2003)
「アップタウン・ガールズ」(2003)
シン・シティ」(2005)
「私の婚活恋愛術」(2006)
「ラーメンガール」(2008)
「Two Rooms」(2009)
「ラスト・プラン」(2009)
 
ブリタニーはどこかで見たことがあると思ったら「サウンド・オブ・サイレンス」(2001、マイケル・ダグラス主演)、「シン・シティ」で見ていた。メグ・ライアンのようなキュートさと、エキセントリックな役柄が持ち味のようだ。複数の薬や、貧血などで、1年前に、32歳の若さで亡くなった。