MOVIXさいたまにて。イギリスのロックバンド・クイーンのボーカルだったフレディ・マーキュリーに焦点を当て、バンドの結成から1985年に行われた「ライヴエイド」でのパフォーマンスまでを描いた伝記ミュージカル映画。
1970年代後半から80年代にかけて全世界で絶大な人気を誇った英ロックバンド、クイーンのヴォーカリストだったフレディ・マーキュリーを知らない人は日本でも少ないかも知れない。それほどロック音楽には特別に関心もないfpdでも!知っている(笑)。
見ごたえのある映画だった。タップを踏んで手拍子…というリズミカルな音楽が印象的だ。有名な楽曲が数多く歌われるが、個人的には「WE WILL ROCK YOU」が耳に残る。
監督は「ユージュアル・サスペクツ」や「Xメン」シリーズのブライアン・シンガー。
タイトルの「ボヘミアン・ラプソディ」は、クイーンが1975年10月31日に発表した、フレディ・マーキュリー作の楽曲。アルバム「オペラ座の夜」に収録されているが、演奏時間が長すぎるために同年にそのままシングルカットされた。
「クィーン」の音楽映画なので、タイトルを「クィーン」とすると2006年のエリザベス女王(クイーン)を描いた映画と間違われるからか。
クィーンのファンだけでなくクィーンの名前だけしか知らなくても「ボヘミアン・ラプソディ」「伝説のチャンピオン」はともかく、特に特に特に特に特に「ウィ・ウィル・ロック・ユー」などのワンフレーズを耳にすれば、誰もがたちまち心浮き立ち、思わず歌いださずにいられない。
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1985年7月13日。映画でもクライマックスとして描かれた「ライブ・エイド」には、デヴィッド・ボウイやザ・フー、エルトン・ジョンやポール・マッカートニーといった英国のベテランたちと共にパンク/ニューウェイブ以降の若手バンドも大挙して出演した。しかし、このイベントの主役は、明らかにクイーンだった。
フレディ・マーキュリー(ラミ・マレック)の人生に沿って進行する音楽映画として楽しめる。フレディ・マーキュリーの人物像で避けて通れない「人種的マイノリティ」「性的マイノリティ」といったテーマにもしっかりと向き合って描かれている。
記者団からの質問攻めにあうが、中でも、ある女性記者の質問「セクシュアリティについては」という畳み掛ける問答無用の質問が、女性記者のドアップの顔で、その口から飛び出すのだが、あれは強烈だった!
フレディが、思いを寄せる女性メアリー(ルーシー・ボイントン)に求婚するが、あわせて、自身の隠された秘密も告白する。メアリーは、すでにわかっていたが、切ない結果を迎える。フレディは音楽に没入するも、孤独は変わらなかった。最後に、フレデイが亡くなるまで、友情は変わらなかったというテロップが出るのだが…。
ときにメンバーとの軋轢もあったが…。
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■クイーン (Queen) :
イギリス・ロンドン出身の男性4人組ロックバンド。1973年にデビュー。
イギリス、アメリカ、日本をはじめ、世界中で成功したバンドの一つ。15枚のスタジオ・アルバム、その他多くのライブ・アルバムやベスト・アルバムを発表。アルバムとシングルのトータルセールスは2億枚以上と言われており「世界で最も売れたアーティスト」にも名を連ねている。
メンバーは、フレディ・マーキュリー(リードヴォーカル、ピアノ)、ブライアン・メイ(リード・リズムギター、コーラス)、ジョン・ディーコン(ベース)、ロジャー・テイラー(ドラム、ティンパニ、ゴング、コーラス)の4人である。2001年には、マイケル・ジャクソン、エアロスミスらと共にロックの殿堂入りをした。
映画に初めて登場するフレディは、予告編で見たフレディと大違いで、出っ歯で、モンキー顔(笑)。え、これがフレディ…と戸惑ったが、映画の後半、大ステージに立つ時には、髭を蓄え、ヘアスタイルを整えると、別人のように堂々として、動きのあるパフォーマンスを見せる。このあたりのシーンは、ファンにとっては、鳥肌ものかも知れない。
■メアリー・オースティン - ルーシー・ボイントン
■ブライアン・メイ - グウィリム・リー
■ジョン・ディーコン - ジョゼフ・マゼロ
■ジョン・リード - エイダン・ギレン
■ジム・ビーチ - トム・ホランダー
■ポール・プレンター - アレン・リーチ
■レイ・フォスター - マイク・マイヤーズ
■ジム・ハットン - アーロン・マカスカー
■ボブ・ゲルドフ - ダーモット・マーフィ
■ラリー・マレン・ジュニア - マシュー・ヒューストン
■シェリー・スターン - ミシェル・ダンカン
■デヴィッド・ボウイ - マックス・ベネット
ところで、2005年に、新宿プラザ劇場(2008年11月7日閉館)に行くときに、隣の新宿コマ劇場から「ウィー、ウィ ー、ウィー・ウィル・ロックユー♪」の音楽がガンガン聞こえてきた。クイーンのミュージカル「WE WILL ROCK YOU」の日本公演が行われていたのだった。その当時、関心もなく見ることはなかった(今から思うと、残念)。
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