「ソルト」(原題:Salt)は、2010年のアメリカ映画で、今年7月末に公開されたスパイ・アクション映画。CGでないアクションで、見ごたえがあった。いまやハリウッドを代表する女優、アンジェリーナ・ジョリーのための映画だった(笑)。
当初は、この映画は、2007年にトム・クルーズ主演で映画が企画されたが、クルーズは「ナイト・アンド・ディ」を選んで、実現に至らず、ストーリーを女主人公にして、アンジェリーナ・ジョリーが演じることになった。
監督は「ボーン・コレクター」(1999)でも、アンジェリーナ・ジョリーと組んだフィリップ・ノイス。
CIA職員のイブリン・ソルト(ジョリー)は、謎のロシア男性の告白により、大統領暗殺のために送り込まれたロシアの二重スパイの嫌疑をかけられる。CIAから追われる身となったイブリンは顔を変え、髪の毛の色を変え、別人になりすまして真相を突き止めようとする・・・。共演にリーブ・シュレイバー、キウェテル・イジョフォー。
イブリン・ソルトに扮したアンジェリーナ・ジョリーが、まるでスーパーマンのような動きとアクションをみせる。陸橋からトラックの上に飛び降りたかと思うと、さらに別のトラックに飛び移ったり、高層の建物の窓伝いを歩くのはまるでスパイダーマン。また、追跡するFBIから逃れるために、全力で走る、走る。オートバイを奪って、追跡をかわすシーンも迫力がある。
この「ソルト」という人物は、いったいCIAのスタッフなのか、あるいはソ連のスパイなのか、みていても、2転3転で展開が読みにくい。敵をだますにはまず味方からというが・・・。
アンジェリーナ・ジョリーは、こういったアクションでは、持ち味を発揮するようだ。“タフ・ガイ"ならぬ ”タフ・ウーマン“だ。
アクション映画としては、手に汗だった(笑)。
☆☆☆