この「80日間世界一周」(1956)を見たのは、リバイバルで、1970年頃だったが、世の中は、海外旅行が本格化する前の時代で、世界旅行などは、夢だった。映画では、1956年にすでに、気球で、世界を一周しようというもので、空からの風景が印象的だった。
デビッド・ニーブンが主演だったが、フランク・シナトラなど有名人が、チョイ役であちこちに登場した。有名俳優が、ワンカットだけ登場するなどの「カメオ出演」というのはこの映画から始まったという。「あ、あの俳優が!」という有名人探しの面白さがあったかも。
大プロデューサーとして知られたマイク・トッド(Mike Todd)がプロデュース、イギリス出身の若手監督マイケル・アンダーソンが監督し、配給はユナイテッド・アーティスツ社であった(現在はワーナー・ブラザースが版権を保有)。
数十人の有名な俳優が部分部分に入れ替わり立ち替わり登場したので、俳優と観客にとっては「スターを探せ」ごっこを楽しむことができ作品の魅力を高めた(HPより)。
日本では、旅行関連の番組の草分けである「兼高かおる世界の旅」などが人気となっていく。
キャスト
- フィリアス・フォッグ:デヴィッド・ニーヴン
- パスパルトゥー:カンティンフラス
- アウダ姫:シャーリー・マクレーン
- フィックス刑事:ロバート・ニュートン
- ミスター・フォスター:ジョン・ギールグッド
- アンドリュー・スチュアート:フィンレイ・カリー
- ゴージャー・ラルフ:ロバート・モーレイ
- リフォームクラブのメンバー:ベイジル・シドニー、ロナルド・スクァイア
- 駅長:ジョー・E・ブラウン
- サロンのホステス:マレーネ・ディートリッヒ
- 鉄道職員:ロナルド・コールマン
- 旅行者:マルティーヌ・キャロル
- ムッシュ・ガッセ:シャルル・ボワイエ
- デニス・ファレンティン:トレヴァー・ハワード
- ヘスケス・バゴット:ノエル・カワード
- アフメド・アブドゥッラー:ギルバート・ローランド
- パリの御者:フェルナンデル
- 浮気女:イヴリン・キース
- スポーツをする女性:ハーミオン・ジンゴールド
- スポーツをする女性の連れ:グリニス・ジョンズ
- 酒場のピアニスト:フランク・シナトラ
- スチュワード:ピーター・ローレ
- 闘牛士:ルイス・ミゲル・ドミンギン
- 舵手:ヴィクター・マクラグレン
- 御者:ジョン・ミルズ
- 船長:ジャック・オーキー
- 酒場の用心棒:ジョージ・ラフト
- アブドゥッラーの手下:シーザー・ロメロ
- 酒場の酔っ払い:レッド・スケルトン
- ヒンショー:ハーコート・ウィリアムズ
- スタンプ:ジョン・キャラダイン
- アメリカ機動隊長:ティム・マッコイ
- 蒸気船会社事務員:チャールズ・コバーン
- タリー:メルヴィル・クーパー
- 一等航海士:アンディ・ディヴァイン
- 車掌:バスター・キートン
- 牧師:フランク・ロイド
- エキストラ:キャロル・ホワイト、ジェス・フランコ
- プロローグのナレーター:エドワード・R・マロー
凄い俳優です!
受賞
アカデミー賞では、
最優秀作品賞 - マイケル・トッド(プロデューサー)
最優秀撮影賞 - ライオネル・リンドン
最優秀音楽賞 - ビクター・ヤング(ヤングは本作公開の直後に死去したため、死後受賞となった。)
最優秀脚本賞 - ジョン・ファロウ、S. J. パレルマン、ジェームズ・ポー
などを受賞した。