「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」予告編
「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」を昨日見た。この映画の公開の2-3年前に黒木瞳主演で「Tokyo Tower」(紛らわしい!)があり、そちらを見ていたので、“東京タワー”はもういいかと思って見送っていた作品でした(笑)。その後「歩いても 歩いても」の樹木希林の演技があまりにも素晴らしく、樹木主演なら、おもしろそうだと見ることにしました。
リリー・フランキーの自叙伝的な作品をベースに映画化された「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」は、主人公「ボク」と「オカン」を中心とした、30数年におよぶ親子の物語。九州で生まれ育った「ボク」が、15歳で上京、15年たって、母を東京に呼び寄せ、母が亡くなるまでを描いている。
母を演じるのは、樹木希林と実の娘(内田也哉子)の二人。さすがに実の親子。「オカン」を前半・後半で演じているが、まったく違和感なく自然だった。ダメ息子の「ボク」(オダギリジョー)は、東京に出ても、ぐうたらな生活が続くが、徐々に、イラストや、ラジオ番組の仕事で、食べるのには困らなくなっていくが・・・。
時々現れる「オトン」は、家庭を捨てて、ボクが小さい頃、別に暮らすようになっていたが、母の病の時には駆けつけてきた。淡々とした、ありふれた家族の物語で、自分に当てはめてだれでも思い当たるような映画だった。
映画では、オカンが、がん治療で、抗がん剤を投与されて苦しむ姿が痛ましかった。オカンが「逸見さん(がんを告白した逸見政孝アナウンサー)も同じ病気だったね」と語るシーンもあり、原作がノンフィクションであることをうかがわせる。オトンは、博打などで金銭的には、いつも文無しだったが、オカンを入院させている病院の費用などについて「高いんだろう」と「ボク」に聞いていたが、「病室は、一日、40,000円」と応えていたが、なんとか捻出できるだけの生活を送っている様子。
“月がでた~でた、月がでた。あ~よい よい。三池炭鉱の~上にぃでた。あんまり、煙突が高いので、さぁぞーや、お月さん、煙た~ぁかろ、さのよいよい♪”(笑)は、小さい頃よくきいた曲で、懐かしい!(爆)。
☆☆☆ (「歩いても 歩いても」☆☆☆☆には届かず残念)