fpdの映画スクラップ貼

「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「七人の侍」とおにぎり・・・邦画No.1の感動巨編</span>


七人の侍」の見所は多い。

①農民を助けるために、志村喬が、侍を集める過程。
 それとなく実力を試すテストや、旧知の武士との出会いなど。
②随所にちりばめられた名言、名シーン。
③迫力ある、雨の中の山賊との攻防。
④ダイナミックなサウンドのテーマ曲。
三船敏郎以下、個性的な俳優の魅力。


すでに、何度も見ているが、思い出してもうなってしまう一番印象に残っているシーン・・・。

志村喬(侍のリーダー)の「この飯、おろそかには食わんぞ!」である。
このセリフ、何度聞いても、ズシリと来る。

それは、百姓たちが、侍を雇うといっても、お礼に差し出すものがない。
できるのは、自分たちが「ヒエ」(=言ってみれば、麦飯だが、コメのかすのようなもの)
を食べて、侍には「白いにぎりめし」を食べてもらうのが精一杯、というときのセリフ。

百姓たちが侍に手助けを頼んでいるときに、町人が「ああ、百姓に生まれないでよかった。
お前たち百姓なんか死んじまえ」と言う場面。

人生経験もない血気盛んな若い侍が「お前には百姓の気持ちがわからないのか」というが、
その町人は、「わかってねえのはお前さんたちだ。この百姓たちはな、ヒエ食ってんだ。
自分たちはヒエ食って、侍には、白い飯出してんだ。百姓にすれば、精一杯なんだ」と
涙顔で。

そこで、志村御大のセリフとなるのである。





百姓たちの、おにぎり(左)と、贅沢な?(笑)(セブンイレブンで売っているような)現代のおにぎり


「もういい! わかった! わめくな。 ”この飯、おろそかには食わんぞ!!」
ウーーーーーーン、しびれる。




「この飯、おろそかには食わんぞ!」


全体に流れる、テーマ曲も、圧巻です。

この映画、おろそかには、観ないぞ!(笑)。