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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「大停電の夜に」(2005)</span>



前から話題になっていたが、やっと見ることができた。
2003年に実際に米国で起きた大停電を、モチーフにして、舞台を東京に置き換えたクリスマス・イブの
”大停電”によって起こる様々な人間模様をハートフルタッチで描いている。

主要人物が12人登場するが、それぞれの複数のエピソードが、最後に互いに関係して
来て交差する。うまくまとまっている脚本がすばらしい。

イルミネーションに彩られた東京のクリスマス・イヴ。

そのとき突然街から一斉に光が消える。

ラジオでは、緊急ニュースを伝えるアナウンサーの声が流れる「12月24日午後5時過ぎ、
首都圏全域が大規模な停電に見舞われました」・・・。

光が消えたときの状況が、同時にいくつか描かれる。
それまで、悩みや困難などマイナスの状況だったものが「停電」を契機に、
じっくりとした話合いなどを通して、明るい方向に転換していく・・・といった
ストーリー。

天体マニアの少年・翔太がぐうぜん望遠鏡で、橋から飛び降りようとする
女性を見つける・・・。

中国人のホテル研修生の冬冬(とんとん)は、OL、美寿々(井川遥)とともに停電で、
エレベーターに閉じ込められてしまう。友情が芽生え、互いの恋について語り始める・・・。

真暗な部屋でひとり夫の帰りを待つ主婦・静江(原田知世)。
そこへ、夫の遼太郎(田口トモロヲ)が帰ってくる。向き合うことの少なかった夫婦が、
食卓のキャンドルに灯をともす。実は、静江は離婚を考えていたが・・・。

地下鉄に閉じ込められた元ヤクザの銀次(吉川晃司)は、妊婦の礼子(寺島しのぶ)の陣痛に
遭遇する。そんなときに停電が。銀次は礼子を救うため、彼女を背負って地下鉄から脱出
しようとする・・・。

数十年連れ添った夫に、「ある秘密」を隠している小夜子。クリスマス・イヴに夫・義一に
告白するが、妻の「秘密」に衝撃を受けた義一は家を飛び出し、暗闇の街をさまよう。
そして、人気のバーのマスター木戸(豊川悦司)のもとに、キャンドルショップの
店主・のぞみ(田畑智子)が売れ残りのろうそくを抱えてやってくる・・・。

年齢も境遇も性格もちがう12人の男女が、停電により、向かい合った相手に、
真実を語りだすのだった。一見の価値あり、の映画だった。


主な出演者:

豊川悦司 (木戸晋一)
田口トモロヲ (佐伯遼太郎)
原田知世 (佐伯静江)
吉川晃司 (大鳥銀次)
寺島しのぶ (杉田礼子)
井川遥 (草野美寿々)
阿部力 (李冬冬)
本郷奏多 (田沢翔太)
香椎由宇 (梶原麻衣子)
田畑智子 (叶のぞみ)
淡島千景 (国東小夜子)
宇津井健  (国東義一)

☆☆☆


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