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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

テレビの洋画劇場で見た映画 ①(1971年・上)

 ↑「草原の輝き」「突然炎のごとく

 テレビの洋画劇場で見た映画 ①(1971年・上)字数の関係で、2回に分けました。
 映画は「劇場」でできるだけ見たいものですが、名作、小品など劇場で見る機会が少なく、昔、テレビの洋画劇場(「日曜洋画劇場」「水曜ロードショー」「深夜名作劇場」?・・・など)で見た映画で、ちょっと印象に残っている映画を、並べてみました。順不同です。1971年の洋画番組です。タイトルを並べただけで、有名映画がずらりでした。

①「死んでもいい」(1962)メリナ・メルクーリ、アンソニー・パーキンス主演。ジュールス・ダッシン監督。ギリシャ海運王の娘(メリナ・メルクーリ)は、船舶業者(ラフ・ヴァローネ)と結婚して、5歳の男の子供がいたが、先妻の息子に惹かれて・・・。☆☆☆
「草原の輝き」(1961)ウオーレン・ビーティ(ベイテイ)、ナタリーウッド主演。甘酸っぱい青春。ナタリー・ウッドは、「ウエストサイド物語」と同じ時期、絶頂期でした。☆☆☆
③「天井桟敷の人々」(1945)マルセル・カルネ監督は、この1作だけで世界の一流監督の仲間入り。アルレッティ、ジャン=ルイ・バロー、マリア・カザレス、ルイ・ジューべといった大俳優が出演。人間ドラマの大傑作。 19世紀半ばのパリの芝居小屋を舞台に、哀しい人間模様。パントマイムのバローは、圧倒するすばらしい演技。 ☆☆☆☆
「日曜日には鼠を殺せ」(1964)フレッド・ジンネマン監督。グレゴリーペック、
アンソニークインなど。スペイン内乱で活躍して英雄となったゲリラの元リーダーと、彼を逮捕することだけを生きがいに執念を燃やしてきた警察署長の20年越しの対決を描いた。★★
⑤「頭上の敵機」(1949)グレゴリーペック。第931爆撃隊に赴任して来た鬼准将。彼の強引なやり方に隊員たちは不満を抱くが、やがてドイツ本土爆撃という目的の下に彼らの間に強い連帯感が生まれてくる。実話を基に製作。隊員の心情と指揮する者の苦悩が描かれた空戦映画。 ★★
⑥「姿なき殺人者」(1965)互いの素性も知らない10人の男女が、絶海の孤島に招かれたが、一人づつ、何者かの手によって殺されていく。アガサ・クリスティのミステリーの『そして誰もいなくなった』の二度目の映画化。 ★★
⑦「わが谷は緑なりき」(1941)ジョン・フォード監督の名作。ウェールズの炭鉱業を舞台に、モーガン一家と、会社、周りの人間模様を描く。☆☆☆
⑧「孤島の戦場」(1957)デボラ・カー、ロバート・ミッチャム主演。ジョン・ヒューストン監督。★
⑨「エルダー兄弟」(1965)母親の死を機に、4人の兄弟が故郷に集まってきた。そこで彼らは、牧場を乗っ取り、父を殺した男の存在を知る。さらに、その男の策略で、兄弟の一人が命を失った。「リオ・ブラボー」(傑作!)のジョン・ウェインディーン・マーティンが再び共演した西部劇。 ★★
⑩「北京の55日」(1963)チャールトン・へストン、エヴァ・ガードナー、デビッド・ニーブン、俳優で伊丹十三が出演。1900年中国。外国勢力の排斥を叫んで、義和団が外国人の居留区に攻め込んだ。アメリ海兵隊のルイス少佐に率いられた外国人は、わずか500人の兵力でこれに当たった。55日間にわたる籠城戦を描いた歴史ドラマ。音楽が勇壮。 ★★
⑪「テキサス」(1966)アラン・ドロンの初の西部劇。ディーン・マーチン共演。★
⑫「灰とダイヤモンド」(1957、ポーランド映画アンジェイ・ワイダ監督。第二次世界大戦末期、ポーランドが舞台。反ソ派テロリストのマチェック(チブルスキー)は、ソ連から来た共産地区委員長暗殺の指令を受ける。しかし、誤って別の男二人を殺してしまう。「世代」「地下水道」に続くワイダの戦争三部作。モノクロの画面の中、虫けらのように消えてゆく青年の命。その空しい死には、絶句するしかなかった。☆☆☆
⑬「真昼の決闘」(1952)ゲーリー・クーパーグレース・ケリー。実際の時刻と
同時に進む緊迫感。ハイ・ヌーン(真昼)の決闘に向けて、心臓の鼓動も高まった。☆☆☆☆
⑭「片目のジャック」(1960)マーロン・ブランドが監督・主演。銀行襲撃に失敗して捕らえられていたリオが出所した。彼は同房の仲間と共に、かつての相棒ダッドの元を訪ねる。リオは、ダッドの娘ルイザと恋仲になったが、そのことでダッドと決裂する。☆☆☆
⑮「二重の鍵」(1959)クロード・シャブロル監督。主演、アントネッラ・ルアルディ。ジャンポール・ベルモンドも出演していた。★
突然炎のごとく(1961)ジャンヌ・モローの代表作。フランソワ・トリフォー監督。モンパルナスで出会ったジムとジュール。文学青年同士の二人はやがて親友となり、美しい娘カトリーヌと知りあった時も共に彼女に惹かれる。アタックしたのはジュール。彼はカトリーヌと結婚し、祖国に連れ帰る。だが、第一次大戦後、久方ぶりにライン河畔の夫妻の家を訪ねたジムは、ジュールからカトリーヌと一緒になって欲しいと請われる。 ☆☆☆
 ⑰「乱暴者(あばれもの)」(1953)マーロン・ブランド主演。アメリカの暴走族を扱った。★★
⑱「ニュールンベルグ裁判」(1961)スタンリー・クレイマー監督。豪華キャスト。スペンサー・トレイシーバート・ランカスターリチャード・ウィドマークモンゴメリー・クリフト、マクシミリアン・シェル、マレーネ・ディートリッヒジュディ・ガーランドアメリカの地方判事ダン・ヘイウッド(スペンサー・トレイシー)がドイツのニュールンベルグにやってくる。ナチスに協力した司法関係の戦犯者を裁くため。検事はアメリカ人のテッド・ローソン大佐(リチャード・ウィドマーク)、弁護士にドイツ人のハンス・ロルフ(マクシミリアン・シェル)。裁判を当初、弁護側が有利に進んでいくが・・・。マクシミリアンがアカデミー賞主演男優賞バート・ランカスターなどベテラン勢の演技が光った。☆☆☆☆
⑲「悲しみは空のかなたに」(1959)☆☆☆
⑳「柔らかい肌」(1964)フランソワ・トリフォー監督。ピエール(ジャン・ドザイ)は44歳、文芸雑誌の編集長兼評論家。彼は旅行の途中、美しいスチュワーデス、ニコール(フランソワーズ・ドルレアク)と知りあった。リスボンに着いてから、平和でなに不自由ない落ちついた彼の生活に狂いが生じてきた・・・。夫とニコールのことをすべて知った妻は、古い銃を取り出し、無言のまま家を出た。彼が妻に電話をかけたのはその直後だった。ピエールが行きつけのレストランで新聞を読んでいる頃、そこへ向かう妻の顔には殺意がみなぎっていた・・・。中年男の不倫とその果ての悲劇を描いた。それぞれの心理描写がきめ細かく見応えあり。ラストは怖い。 ☆☆☆
 
②続く