「ミス・ブロディの青春」(1969)のマギー・スミス
イギリスの名優、デイム・マギー・スミスが27日亡くなった。89歳だった。
1934年12月にイギリスで生まれたマギー・スミス。17歳から劇場やテレビに出演。オックスフォード大学演劇科で学びながら、在学中の1956年にスクリーンデビュー。
1960年代には王立国立劇場にて、ローレンス・オリヴィエ主演のシェイクスピア劇「オセロ」で妻のデズデモーナを演じている。
イギリス演劇界の大女優であると同時に、近年ではドラマ「ダウントン・アビー」や映画「ハリー・ポッター」シリーズで世界的に知られていた。
デイム・マギー・スミスは映画「ミス・ブロディの青春」と「カリフォルニア・スイート」で1970年と1979年にそれぞれ米アカデミー賞を受賞した。英アカデミー賞(BAFTA)は8回受賞している。
「カリフォルニア・スイート」
「デイム」の称号はエリザベス女王から1990年に授けられた。
イギリスのチャールズ国王夫妻は声明で「国宝の前に幕が下りた。私たちは世界の大勢と一緒に、彼女の偉大な演技と舞台の上でも下でも光ったその温かさと機知を、思いを込めて尊敬し慈しみながら、思い出しています」としのんだ。
キア・スターマー英首相も、デイム・マギーは「真の国宝で、今後何世代もの人がその作品を大切にし続ける」として「長いキャリアの間に無数の物語を演じ、私たちに新しい世界を見せてくれた」とたたえた。
マギー・スミスといえば「天使にラブソングを…」の修道院長役や「ハリー・ポッター」シリーズのミネルバ・マクゴナガル先生役、さらに「マリー・ゴールド・ホテルで会いましょう」(2012)「カルテット!人生のオペラハウス」(2012)の出演作などで知られる名女優だった。
「マリー・ゴールド・ホテルで会いましょう」
「ミス・ブロディの青春」(1969)では30代半ばで、金髪で派手な衣装で、生徒たちから慕われる独身の女教師を情感豊かに演じていたのが印象に残る。
ご冥福をお祈りいたします。
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