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映画「ローマンという名の男 -信念の行方-」(2017)を見る(劇場未公開)。

ローマンという名の男 -信念の行方-」(原題:Roman J. Israel, Esq.、2017)を見る。監督はダン・ギルロイ。主演はデンゼル・ワシントン。日本では劇場未公開(2018年9月5日にDVDが発売された)。

デンゼル・ワシントン演じるローマンが自身の信念を貫くことからまわりとの衝突も多い。正義感にあふれていたかと思うと、ある時から投げやりな態度に変わり闘いを忘れたような複雑な心理状態の弁護士を演じてデンゼル・ワシントンアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。

人権弁護士の挫折を描く硬派なドラマ。

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弁護士のローマン・J・イズラエル ESQ.(デンゼル・ワシントン)は人権派の弁護士。法の下に弱者を救うという信念を持ち、仕事の合間を縫って司法取引改革のための集団訴訟の準備を続けていた。

イズラエルは友人であるウィリアムと共に法律事務所を経営していたが、サヴァン症候群であるイズラエルには抜群の記憶力と弁護士として優れた才覚があったものの、真面目で融通が利かない性格のため法廷に立たず、裏方である法律アドバイザーとして働いていた。

そんなある日、ウィリアムが心臓発作で倒れ植物状態となってしまった。イズラエルは一人で事務所を運営する決意をしたが、ウィリアムの姪リン(アマンダ・ウォーレン)からは、これまで慈善事業のような案件ばかり引き受けてきたため赤字続きであることから、事務所の閉鎖を告げられる。

残った仕事はウィリアムの元教え子で大手弁護士事務所の代表であるジョージ・ピアス(コリン・ファレル)に引き継ぐという。

ピアスはイズラエルの並外れた記憶力に気が付き自身の事務所で雇用しようとするが、大手弁護士事務所のやり方に良い感情を持たないイズラエルは自ら新しい職場を探し始める。

しかし、ピアスは、結局、ローマンを手放そうとはしなかった。身なりもカジュアルで、ピアスは「スーツを着ろ」と助言する。

司法制度の在り方に疑問を持ち、改革を訴える反面、殺人容疑で服役中の容疑者の弁護のための面会で、その容疑者の相棒で逃走中の殺人実行の男カーターの居場所を聞き出し、その情報によりカーターにかけられた懸賞金10万ドルを手にしてしまう。

そうして得たお金の一部からスーツを購入し、一時的に念願だった海辺の高級ホテルでドーナツを食べ、思いっきり海につかることを実行してしまう。

しかも、捕まった殺人犯カーターが、弁護にあえてローマンを指名してきたのだ。ローマンがカーターに面会すると、カーターは「いつでもお前を殺せる」と脅してきた。

ローマンの懸賞金を手に入れたという行動を知ったピアスは、ローマンに真意をただすが、ローマンは、自分の行動は間違っていたので自首するという。

警察署に向かう途中で、ローマンは何者かに襲われ銃弾を受けて死んでしまう。その後、段ボールが事務所に届いた。

中を見ると、書類の束と現金の束が入っていた。スーツ代、宿泊代、食事代の不足分は、必ず後から届けるとあった。

書類には、告訴状として、ローマン自身が被告の名前にあり、事実関係が書かれていた。

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告訴人としてローマンが自分自身を容疑者とする起訴状を作成する。裁判では、意見を述べると裁判官が「法廷侮辱罪」を適用されてしまうなど、正直でまっすぐな性格の人物だったが、最後は志半ばで命を落としてしまうが、書類は残り、ピアスがそのその訴状をもって裁判所に出向く。

硬派なドラマの中にもローマンの周りの同僚女性や友人女性などとの関わりもさらりと描いて見ごたえがあった。

<主な登場人物>
ローマン・J・イズラエル ESQ. :デンゼル・ワシントン
ジョージ・ピアス:コリン・ファレル
マヤ・オルストン:カルメン・イジョゴ
ヴァニータ・ウェルズ:リンダ・グラヴァット
リン・ジャクソン:アマンダ・ウォーレン
フリッツ・モリナー:ヒューゴ・アームストロング
コナー・ノヴィック:サム・ギルロイ
ジェシー・サリナス:トニー・プラナ
ダーレル・エラービー:デロン・ホートン
カーター・ジョンソン:アマリ・チアトム

 

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