「蜘蛛女のキス」
「蜘蛛女のキス」でアカデミー賞主演男優賞を受賞した俳優のウィリアム・ハートが、現地時間の3月13日に亡くなった。71歳だった(3月20日で72歳)。
ウィリアム・ハートは、1950年ワシントンD.C.生まれ。タフツ大学で神学を専攻した後、ジュリアード音楽院に進学し、演技を学ぶ。
舞台での活躍を経て「アルタード・ステーツ/未知への挑戦」で映画初主演。「蜘蛛女のキス」でアカデミー賞主演男優賞を受賞したほか、「ブロードキャスト・ニュース」と「愛は静けさの中に」で同賞主演男優賞にノミネートされた。
デヴィッド・クローネンバーグ監督の「ヒストリー・オブ・バイオレンス」では、10分弱の登場時間で同賞助演男優賞にノミネートされた。
テレビドラマでも活躍し、グレン・クローズ主演の「ダメージ」「デューン/砂の惑星」「弁護士ビリー・マクブライド」などに出演。
「ダメージ」とテレビ映画「Too Big to Fail(原題)」では、エミー賞候補となった。
近年はマーベル映画にも出演。「インクレディブル・ハルク」でサディアス・“サンダーボルト”・ロス将軍を演じて以来、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」「アベンジャーズ/エンドゲーム」「ブラック・ウィドウ」に同役で出演。
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映画では「白いドレスの女」(1981)と「ブロードキャスト・ニュース」(1987)が印象に残る。「白いドレスの女」では独身貴族でプレイボーイの弁護士を演じ、一夏の恋のつもりで近づいた美しい人妻マティとの情事に溺れ、マティの夫を殺す計画に加担する。キャスリーン・ターナーにとっても代表作の1本で、豪邸に暮らす美しい人妻(キャスリーン・ターナー)の関心は夫の遺産だけ。遺産の話になると目つきが鋭くなり、常に白い服を着て、謎めいた笑みで男たちを虜にした。
キャスリン・ターナーとは「偶然の旅行者」(1988)でも共演した。
「ブロードキャスト・ニュース」(1987)はテレビニュース界の裏側を、ときには辛辣に、全体としては爽やかに描いた社会派ロマンティック・コメディで、ワシントンのテレビ局を舞台に、そこに働く男女3人の三角関係を描いた。
ご冥福をお祈りいたします。
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