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<span itemprop="headline">”今そこにあるハリウッド映画の危機?”</span>

ここ数年、ハリウッド映画の中で、かなりの部分を占めているのが映画のリメイク作品。
「Hachi」(ハチ公物語)などの日本や香港映画などのリメイクが多い。

昨年香港で、ハリウッド映画「セルラー」(2004年、キム・ベイシンガー主演)のリメイクがあったが、
これは珍しいケース。一般的に、ハリウッド映画のリメイク権も大変だが、オリジナルが数百億円
も費やしている映画となると、制作費が膨大になる。

オリジナルと比較されるのは宿命で、それを上回る面白さがないとむずかしい。「セルラー」の場合は、香港では「レッド・クリフ」などにはかなわず、興行成績5位だったというが、携帯電話で連絡を受けて、広いアメリカでは、現場まで2-3時間は車でかかるが、香港では、どこへでも30分程度で行けるのが、逆にストーリーの緊迫感の時間が短くなるといえる。


久しぶりにハリウッド映画の中でもめずらしいことだが西部劇がリメイクされる予定だ。
コーエン兄弟の新作で、1969年の映画「勇気ある追跡」(原題:True Grid、ヘンリー・ハサウエイ監督)のリメイクである。現在、主演には、マット・デイモンジョシュ・ブローリンが、交渉を受けているという。

オリジナル作品では、ジョン・ウェインは、アカデミー賞主演男優賞を受賞した。




ストーリーは、父親を雇い人に殺された14歳の少女マティが、法の裁きから逃れた殺人犯に復讐を誓い、大酒飲みの老保安官ルースター・コグバーンと若きテキサス・レンジャーを雇って、白人たちと敵対しているインディアン居住区に潜んでいる犯人を追いつめていく・・・といった内容。

ブローリンが出演を交渉中なのは、マティの父親を殺した雇い人トム・チェイニー役。ブローリンといえば、同じコーエン兄弟の「ノーカントリー」(2007)では殺し屋に追われる役だった。

ジェフ・ブリッジスなども、配役が決まっているという。

1969年版で少女マティ役を演じたのは当時21歳のキム・ダービーで、「いちご白書」などで、人気があった。

コーエン兄弟版「True Grit」は、来年末の公開を目指し、来年の3月に撮影開始予定。

CGを使ったSFや、ホラーなどでなく、ハリウッド映画の伝統的な分野の一つである西部劇というのは
本格的な作品では「許されざる者」(1994年、クリント・イーストウッド監督)以来となるのか。

あまり、材料が見当たらないからといって、リメイクにばかり走るようだと、”今そこにある危機
の「そこ」が「ハリウッド」だったということにならなければいいですが・・・。