国立映画アーカイブ展示室で「日本映画の歴史」のほか、「月丘夢路 井上梅次 100年祭」「2021-2022年に亡くなった映画人」という特別展示があったので昨日の午後、覗いてみた。
無声映画の時代の映画はほとんど知らなかったが、特撮映画の「ゴジラ」、初のカラー(総天然色)日本映画「カルメン故郷に帰る」など映画ファンにはなじみのポスターと詳しい説明書きなどがあって興味をそそられる。
「天下太平記」は、1928年(昭和3年)製作・公開、稲垣浩監督による日本のサイレント映画。片岡千恵蔵プロダクションの設立第1作で、稲垣浩の監督デビュー作でもある。
「限りなき前進」は、今から85年以上前の1937年11月3日に公開された内田吐夢監督、小杉勇主演の日本映画。小津安二郎が原作を執筆した。会社のリストラ(定年制の実施)によって主人公が精神に異状をきたすという深刻な物語を喜劇タッチで描いた異色作。
淀川長治など熱狂的なファンの支持を得ていることでも知られる。元の上映時間は99分となっているが、オリジナル版が消失したために現存するバージョン(フィルムセンター=現国立映画アーカイブ)収蔵版)は60分を切る不完全なものとされる。