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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「NOPE/ノープ」(2022)を見る。あの「ゲット・アウト」のジョーダン・ピール監督。

昨年公開された「NOPE/ノープ」(2022)をようやく見た。監督は「ゲット・アウト」のジョーダン・ピール監督。「ゲット・アウト」(2017)が、超絶な面白さだったので、期待してみたら、わかりにくい、変な映画だった(笑)。

映画評論家の町山さんが解説していたのを思い出して、YouTubeでみたが、ジョーダン・ピールという監督は、かなりオタクで、言いたいことは、映画史の中で、黒人や韓国人、中国人などが排除されてきたことを訴えているということだった。

映画の冒頭で、馬が宙を走る写真が連続して映し出されるシーンがある。

       

これは、スタンフォード大学を創設したスタンフォードという人が出資して、四つ足の馬が瞬間的に宙に浮く瞬間があるはずだと実験したシーンだ。複数のカメラマンを雇って、連続して写真を撮ったという。

紙をパラパラめくっていくと、動いているように見える漫画があるが、このパラパラとした連続写真を見たエジソンが映写機を発明した。

「NOPE/ノープ」に登場する主人公の一人の黒人女性は「この馬に乗っていた騎手は黒人で、私のひいひい爺さんだ」というのだ。

最初の世界最初の連続写真に登場しているのが黒人であるのに、アメリカで人気の映画ジャンルの西部劇には一切黒人が登場していない、といった写真と映画についての話となっている。

監督自身がアニメオタクと言われているらしく「エヴァンゲリオン」の使徒や、「AKIRA」などのオマージュが登場する(詳しくないので知らないが)。

映画の前半には「未知との遭遇」を思わせるシーンがあり、後半では「JAWSジョーズ」といった様相が映し出されている。もっとも、円盤かと思ったら、宇宙生物だった。

ハリウッドからはじき出されている黒人や、西部の鉄道を引いたのは中国人であるのに中国人が映画に出ていないことなどを訴えて、取り戻そうとする話ともいえる。

ゲット・アウト」の大成功で、ハリウッドでも存在感を増しているピール監督であるようだ。



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