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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「パーフェクション」(原題:The Perfection、2018)を見る。

 

パーフェクション」(原題:The Perfection、2018)は、後味の悪いスプラッター・ホラー&サイコスリラー映画だった。監督は「ハンティング・パーティ」のリチャード・シェパード、主演は「ゲット・アウト」のアリソン・ウィリアムズNetflixオリジナル映画。


名門音楽学校に隠された恐ろしいほどの狂気の秘密が暴かれる。残酷な描写が多く、痛々しいシーンや、気持ちが悪くなるシーンも多いスプラッター&グロ映画なので覚悟も必要。主演の女優が見たことがあると思ったら「ゲット・アウト」で、黒人のボーイフレンドを両親に紹介するいわくつきの女性を演じていた。

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ボストンの名門音楽学校、バチョフ・アカデミーに所属するチェリストのシャーロット・ウィルモア(アリソン・ウィリアムズ)。その才能は誰もが認めるところだった。


ところが、母親が病に倒れたため、シャーロットは学校を中退せざるを得なくなる。母親が亡くなって数年後、シャーロットはバチョフ・アカデミーに復学すべく、アントン学長(ティーヴン・ウェバー )に接触し、上海で行われる選考会に参加する権利を認められた。

現地でシャーロットはリジーローガン・ブラウニング)と意気投合した。リジーはシャーロットの退学で空いた枠に滑り込んだ学生だったが、アントンに目をかけられるほど優秀だった。酔いつぶれた2人は勢いでベッドを共にしてしまう。


翌朝、リジーは二日酔いに苦しめられていて、それを見かねたシャーロットがリジーに薬を渡した。ほどなくして、2人は中国の田園地帯を観光しに行った。


バスに乗った後、リジーは急に具合が悪くなった。症状は悪化の一途を辿り、ついには嘔吐してしまった。

驚くべきことに、彼女の吐瀉物(としゃぶつ)の中には芋虫がウヨウヨしていた。パニックに陥ったリジーが大騒ぎしたため、2人はバスから叩き出されることになった。


農道のど真ん中に置き去りにされた後、リジーはますますパニック状態に陥り「腕の中で虫が這いずっている」などと言い始めた。何を思ったのか、シャートットはリジーに肉切り包丁を差し出し、リジーはその包丁で自分の腕を切断した。


実は、リジーの発狂はシャーロットによって仕組まれたものだった。シャーロットが渡した薬は彼女の母親が服用していた痛み止めであり、酒と一緒に服用することで深刻な幻覚症状が出るものだった。肉切り包丁を持っていたのも偶然ではなく故意だった。


3週間後、アントンとその妻パロマは中国人の新入生にチャペルを使用する権利を与えることにした。チャペルとはアカデミーの中でも特に優秀な学生だけが使用できる特別な練習部屋であった。


その夜、リジーが突然アントンとパロマの前に現れ「私が右手を失ったのはシャーロットのせいだ。シャーロットは嫉妬心から一連の出来事を仕組んだに違いない」と直訴した。しかし、アントンは「明日からアカデミーに君の居場所はない」と冷たく切り捨てた。その後、リジーはアカデミーのホールに飾られていたシャーロットの写真を叩き割った。


怒りが収まらないリジーはシャーロットが暮らすミネアポリスへと急行し、彼女を拉致してアントンの前に引きずり出した。シャーロットはアントンの前で自分が凶行に走った動機を語り始めた。それは何ともおぞましいものだった。
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音楽学校の学長アントンは、悪徳の変態者だったが、その最後は壮絶で、因果応報というべきか、想像を絶する形で復讐される。写真を載せるのは控えた(笑)。


タイトルの「The Perfection」は”完璧”のことだが、タイトルの中央の「e」の文字がオープニングとラストで2度向きを変えるが、このことで、この映画が完全ではないことがわかる。

 

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