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【いつ見るか】超・難解映画「NOPE ノープ」(2022)を見るタイミング。

8月下旬から公開が始まった「NOPEノープ」という映画の考察動画が増えている。何でも、一度だけ見ただけでは全く理解不能ということのようだ。NOPEの意味は、NO(ノー)の強い口調のスラングで、嫌悪感を含んだ否定の言い方。日本語で「ムリムリムリムリ」と拒絶反応を示すのと同じ感覚らしい。

 

2010年代以降の映画ではトップ10の1本に押したい「ゲット・アウト」(2017)のジョーダン・ピール監督の最新作とあっては、大いに気になっている。

凄すぎるホラーコメディ(笑)

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映画は予備知識なしで見るのが一番という考えがある一方で、あることを知っていると100倍面白さがわかるという映画もある。この映画は後者のようだ。

 

ストーリー自体は以下のように、SFホラーということのようだ。

「田舎町で広大な敷地の牧場を経営し、ハリウッドの撮影用の馬を貸し出して生計を立てているヘイウッド家。ある日、長男のOJが家業をサボって町に繰り出す妹エメラルドにうんざりしていたところ、突然、空から異物が降り注いでくる。その謎の現象が止んだかと思うと、目の前で悲劇が起こっていた。それから数カ月後、OJは心の傷を癒せないままに父の家業を継ごうと必死だったが、あの異常現象に挑むことを決心する。

・・・

ハリウッドの映画史の中で「西部劇」には黒人は一切登場せず、白人しか出てこなかったり、西部の鉄道を敷いたのは中国人であったが、西部劇は黒人と韓国人などのアジア人を排除しているという監督のスタンスがある。

 

冒頭に白黒の馬の連続写真が登場するが、4足の馬が、走っている瞬間にすべての4本の足が宙に浮く瞬間があるはずと、スタンフォードという人がカメラで撮り続けたという。これが映画の原点ともいわれ、映画史を見てみろよというメッセージか。

 

難解な映画と言われているが、おそらく二度三度と見ることになるかもしれない。

「スペクタクル」というのがキーワードの一つともいわれる。映画は見世物でもあるというわけだ。競走馬に黒人騎手が乗っていても、名前はなく、存在しないのと同じように扱われているとも。

ジョーダン・ピール監督は、主にコメディアン、俳優として活動を継続させていたが、2017年に白人家庭に招かれた黒人青年が体験する恐怖を描いたホラー映画「ゲット・アウト」の脚本を執筆。

この作品でイギリス出身のアフリカ系俳優ダニエル・カルーヤを主演に迎え、ピール自身は監督も担当。低予算で制作したにもかかわらず口コミでその評判が広がり、興行成績的にも成功を収め、最終的にはピール自身にアカデミー脚本賞をもたらした。

「NOPE ノープ」では、黒人が経営する平穏な牧場に、ある日、空に浮かぶ雲の中に未知なる存在が現れ、人々を吸い上げ始めるー。ジョーダン・ピールは、ジョーダン(冗談)じゃないぜと、怒りをぶちまけているようでもある。

www.youtube.com

数人のユーチューブの解説動画を見たが、やはり映画評論家の町山さんの解説が説得力があるようだ。

 

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