いまさらという人も多いと思いますが、将棋のタイトルには「名人」とか聞いたことがあるが、実際にどんな種類があるのという人もいますので、整理する意味で記事にしました。
将棋のプロ棋士が参加する大会を棋戦(きせん)と呼び、棋戦の中でも特に「格式が高い8つの大会」を「タイトル戦」と呼びますね。
タイトル戦で優勝すると、そのタイトルの名前で呼ばれるようになり、竜王戦の優勝者は竜王の保持者として、現在では藤井竜王です。
きょう現在の8大タイトルの保持者は以下のとおりとなります。
タイトル名 保持者
竜王 藤井聡太
名人 渡辺明
王位 藤井聡太
王座 永瀬拓矢
棋王 渡辺明
叡王 藤井聡太
王将 藤井聡太
棋聖 藤井聡太
ご覧のように、藤井先生(若干20歳ですが、将棋界では、まぎれもないトップ騎士で先生と呼ばれます)が、8タイトル中5タイトルを保持という圧倒的なタイトル保持者となっています。
8大タイトル戦の序列は以下の通りです。
(1)竜王(りゅうおう)
(2)名人(めいじん)
(3)王位(おうい)
(4)王座(おうざ)
(5)棋王(きおう)
(6)叡王(えいおう)
(7)王将(おうしょう)
(8)棋聖(きせい)
普通に考えると「名人」が最も上位と考えますが、2位で、「竜王」が最上位です。「王将」は、餃子なら首位でしょうが、将棋の世界では、下から二番目と低い位置にあります。
竜王戦を例にとると、主催が読売新聞社で、対戦方式は7番勝負。
持ち時間:8時間(2日制)の予選方式のランキング戦で、挑戦者決定トーナメントが行われる。優勝賞金 は4,400万円。
竜王戦は、将棋界の8大タイトルの中で最高峰(序列1位)のタイトル戦と位置づけられています。
例年10~12月にタイトル保持者と挑戦者による7番勝負が行われ、先に4勝したほうが優勝となり、それから1年間「竜王」を名乗ることができます。
挑戦者を決めるまでの戦いについて、まず「ランキング戦」と呼ばれるクラス別トーナメントが行われ、1組から6組まであり、各クラスの成績優秀者11名で「挑戦者決定トーナメント」を行います。
「挑戦者決定トーナメント」を勝ち抜いた棋士が、その年の挑戦者となり、藤井竜王に挑戦することになります。
先日「棋王戦」の挑戦者を決める棋王戦挑戦者トーナメントで、藤井竜王が豊島九段に勝利して、ベスト4に進出しました。このまま、挑戦者となって、渡辺棋王に勝利すると、棋王奪取となり、藤井六冠が誕生というわけです。現在、二冠の渡辺名人が名人タイトル一つだけになってしまう可能性も大きいのです。
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