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ドラマ「頭取 野崎修平」(全5話、WOWOW、2020)を見る(Netflix)。

ドラマ「頭取 野崎修平」(全5話、WOWOW、2020)を見る(Netflix)。織田裕二主演の「監査役野崎修平」の続編。前作のラストで頭取を辞任したあと、産業再生機構に勤め、多くの企業再建に従事。そして、経営悪化した銀行を再生させようと頭取として復帰し、奮闘する痛快ストーリー。

共演は、前作に引き続き、松嶋菜々子が野崎が去った後のおおぞら銀行を常務として支えていた立川祥子役を熱演。銀行再建の過程で野崎と互いの“正義”をぶつけ合い、バトルが繰り広げられる。

前作からの続投では岸谷五朗古谷一行宇梶剛士瀧本美織駿河太郎、三浦誠己、小林且弥小市慢太郎西田尚美らが集結。

新キャストとして、京極(きょうごく)元頭取(古谷一行)の息子で、野崎から頭取の座を奪おうとする取締役・京極春樹役に小澤征悦、野崎の指名により銀行再建の一翼を担うことになった融資部員・石原俊之役に風間俊介が登場。

このほか、泉里香渡辺翔(Snow Man/ジャニーズJr.)、野間口徹相島一之宮川一朗太らも加わり物語に新たな風を吹き込む。

【ストーリー】

国有化から3年が経過し、いまだ再生の兆しが見えないおおぞら銀行。そんな中、かつて監査役として厳正な態度で銀行の闇をさらした野崎修平(織田裕二)が、同行の頭取に就任する。

野崎はこの間、産業再生機構で多くの企業再生に携わってきており、その才覚を買われての異例の抜擢だった。

成果主義やリストラで士気を失った行員たちの自信と誇りを取り戻し、社会に貢献できる理想的な銀行づくりを目指して融資部の石原俊之(風間俊介)らとともに改革へと乗り出す。

そんな矢先、京極元頭取(古谷一行)の息子で元エリート官僚の京極春樹(小澤征悦)が取締役として就任。

春樹は父親が築き上げた頭取の座を奪い返そうと、常務の立川祥子(松嶋菜々子)とともに野崎を失脚させるためさまざまな策略を企てるのだが…。

・・・

バブル崩壊後、金融のビッグバンとして、大手メガバンクの合併・統合が加速したが、おおぞら銀行は、文化の違う銀行の合併は、大量リストラを生み、旧銀行による派閥争いがあり、意味がないとして単独で生き抜こうとする。

おおぞら銀行は国が出資した産業再生機構による立て直しを図るが、再生機構から送り込まれた役員は、取引先・顧客のことなど全く考えず、おおぞら銀行をつぶしにかかる。

一方で、外資ファンドがおおぞら銀行の買収に乗り出してくるなど、おおぞら銀行をめぐる主導権争いが激しく展開される。

一方、おおぞら銀行は自分自身そのものという前頭取・京極(古谷一行)は、銀行を追われ、病死してしまう。そこで、父・京極の意思を次いで銀行をわがものにしようと、息子の京極春樹(小澤征悦)が、取締役として参戦、暗躍。

有力政治家、元首相などを利用して、おおぞら銀行頭取の野崎を追い出しにかかるのだ。野崎頭取は、銀行と、取引先やその家族を守るためには、手段を選ばないと宣言し、難局に立ち向かっていく。

ストーリーの面白さに加えて、総会屋など事実上ヤクザ組織の恫喝、圧力などがすさまじいほどに描かれている。

 

前科のある大物総会屋を演じる、こわもての宇梶剛士や、その仲間の酒向芳(さこう・よし)が、大悪党ぶりをみせているが、警察に取り囲まれた時の態度が、両手を高く上げて、踊るようにふわふわとさせるなどその怪演ぶりには度肝を抜かされる。

金融庁の検査責任者の野間口徹は、”鉄仮面“の異名を持ち、査察を行うが、表情一つ変えずに「粛々と自分の仕事をするだけ」という冷徹ぶり。

女優陣では、松嶋菜々子が、クールで、したたかな銀行役員(常務)を演じ、銀行内での裏切りが発覚すると、外資のファンド会社にスカウトされて、おおぞら銀行を買収に向けて、再び姿を現すというワンダーウーマンぶりを発揮している。

野崎が監査役の時から、秘書として、野崎が頭取になっても仕えている瀧本美織が、今時のOLといった感じでズバズバと意見を言うところが面白い。

半沢直樹」「アキラとあきら」など銀行ものを見てきたが、「野崎」シリーズも内幕ものとして痛快であり、面白かった。

 

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