大谷翔平投手が所属するエンゼルスは23日(日本時間24日)、球団売却を検討していると発表した。アート・モレノ球団オーナーは「20シーズンに渡ってエンゼルス球団を所有できたことは大きな名誉であり特権でした。この難しい決断は私たちが決めた。熟慮に値するものでしたが、私と家族は今がその時だという結論に達しました」と声明を出した。
アート・モレノ球団オーナー
Yahooニュースなどによると、球団は、球団売却の可能性を含めた戦略的選択肢を審査するためのプロセスを開始。ファイナンシャル・アドバイザーとして「ガラチオト・スポーツ・パートナーズ」を起用。オーナーが代われば、2023年にFAとなる大谷の去就に大きな影響を及ぼす可能性がありそうだ。
地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」によると、メキシコ系米国人のモレノ・オーナーは2003年シーズン中にウォルト・ディズニー社から1億8400万ドル(約250億円)で買収。経済誌フォーブスでは現在20億ドル(約2735億円)以上の価値があると試算されているという。
モレノ・オーナーが就任した2003年オフにはブラディミール・ゲレーロ、バートロ・コロンらと大型補強を行い、翌2004年に18年ぶりに地区優勝。その後もチームは2005年、07年、08年、09年、14年と地区優勝を飾ったものの、ワールドシリーズ出場には届かなかった。
プレーオフ進出は2014年が最後で、マイク・トラウト、大谷らを擁する今季は地区4位、52勝70敗と大きく負け越している。
大谷が所属する球団としては、成績は振るわないものの、今が最大の売り時と判断したのかもしれない。
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