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映画「セバーグ」(原題: Seberg、2019、劇場未公開)を見る。ジーン・セバーグの伝記。

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セバーグ」(原題: Seberg、2019、劇場未公開)を見る。監督はベネディクト・アンドリューズ、主演は「パニック・ルーム」「トワイライト〜初恋〜」のクリステン・スチュワート。タイトルの「セバーグ」はその名前のとおり、ゴダールの「勝手にしやがれ」でヌーヴェルヴァーグのアイコンとなったジーン・セバーグの伝記ドラマ

公民権運動を支援した女優ジーン・セバーグが、FBIに監視され、公民権運動に対するFBIの違法捜査の過程も描かれる。クリステン・スチュアートの演技が見所。

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1968年、パリに住む女優のジーン・セバーグクリステン・スチュワート)は、仕事をするため家族に別れを告げ、アメリカへ向かう機内にいた。そこへ黒人男性が、客室乗務員から差別を受けたと怒鳴り込んでくる。

その男性はマルコムXの従兄弟であり活動家のジャマルアンソニー・マッキー)だった。ジーンは降り立った空港で、記者に囲まれるジャマルの横で抗議の“拳”を振り上げた。

その後、彼のアジトを訪れ一夜を過ごしたジーンだったが、その様子はFBIに盗聴されていた。

女優のジーン・セバーグ公民権運動に共感し、各種運動組織に寄付を行っていたが、その中には急進派のブラックパンサー党も含まれていた。

また、セバーグはUS機構の創設者で機内で知り合ったハキーム・ジャマルと不倫していた。

その結果、セバーグはFBIから危険人物と目され、コインテルプロ(国内向け対敵諜報活動計画)の適用対象になってしまった。度を超したFBIの監視によって、セバーグの神経は徐々にすり減っていった。

そんな折、セバーグは子供を授かったが、FBIはそれに乗じて「セバーグが妊娠した子供は夫、ロマン・ギャリーの子供ではなく、ブラックパンサー党の活動家の子供だ」というデマを流した。それが原因で、セバーグは精神的に回復不能な傷を負わされることになった。

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40年の生涯を閉じた女優ジーン・セバーグの晩年が描かれている。

この映画の最後に描かれている、セバーグのお腹の子がブラック・パンサーの幹部との子供であるといううわさが流されるが、結局流産してしまう。

父親についてのうわさを否定しようと記者会見を行うが、セバーグが精神面でバランスを崩し始めていることは誰の目にも明らかだった。その後は深刻なうつ病に悩まされたという。

セバーグは1979年の8月に失踪し、11日後にパリ16区の自宅アパルトマン近くに駐められた自車のルノー後部座席の中からブランケットに包まれた遺体で発見された。アルコールとバルビツールによる自殺であると見られており、手にしていた遺書には「許してください。もう私の神経は耐えられません」と書かれていた。

ジーン・セバーグは、映画監督のオットー・プレミンジャーに見出され、17歳のときに「聖女ジャンヌ・ダーク」でデビュー。1958年の「悲しみよこんにちは」にセシル役で出演し、そのベリーショートのヘアスタイルは「セシルカット」として流行した。

1959年にはジャン=リュック・ゴダールの初監督作品「勝手にしやがれ」に主演。ヌーヴェルヴァーグの寵児となる。

その後、アメリカやフランスで30本以上の映画に出演したが「大空港」(1970)以外はヒット作に恵まれなかった。「大空港」では、オールスターキャストの中で、女優陣ではジャクリーン・ビセット(「ブリット」)とともに美貌と気品で目立っていた。

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大空港」でバート・ランカスターと。

大空港」の後のジーン・セバーグの、その後は知らなかったので、40歳で自殺した事実、アメリカでの公民権運動との関わりなど知ることができてよかった。

 

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