ジャン=リュック・ゴダール監督作「女は女である」「気狂いピエロ」などに出演した女優のアンナ・カリーナが12月14日(現地時間)、ガンのためパリで死去した。79歳だった。 アンナ・カリーナは、1940年生まれ、デンマーク・コペンハーゲン出身。
モデルとしてキャリアをスタート。1960年にジャン=リュック・ゴダール監督の「小さな兵隊」に主演。翌1961年にゴダール監督と結婚。フランス・ヌーベルバーグでは、「勝手にしやがれ」のジーン・セバーグとともに忘れられない女優の一人だ。
「女は女である」(1961)で、第11回ベルリン映画祭で女優賞を受賞。1964年にはゴダールと共同で映画製作会社「アヌーシュカ・フィルム」を設立。1965年にゴダール監督とは離婚したが、その後も「はなればなれに」(1964)「アルファヴィル」(1965)「気狂いピエロ」(1965)など1967年まで数多くの作品に出演。ヌーベルバーグのミューズとして知られる。アニエス・バルダ、ルキノ・ビスコンティ、ライナー・ベルナー・ファスビンダー、ジョナサン・ドゥミら名匠たちとの仕事のほか、舞台女優や歌手としても活躍した。
自身で衣装スタイリングを手掛けるなど、ファッションアイコンとしても人気を博した。また、2018年9月には18年ぶりに来日、野宮真貴らミュージシャンとともにライブに参加し、歌声を披露した。
映画では「気狂いピエロ」が印象に残る。
記事:https://fpd.hatenablog.com/entry/2016/09/14/143000
1971年に見ていた映画:「女は女である」「気狂いピエロ」など。
記事:https://fpd.hatenablog.com/entry/2007/02/24/122518
ご冥福を祈ります。