Netflixが”爆速”成長を続けている。
Netflixはオリジナル・コンテンツのクオリティの高さも注目されている。オリジナル作品を製作するのに「お金の糸目」は付けない戦略のようだ。日本の地上波の全局の製作費の合計よりも1社ではるかに上回る。
全世界で1億3900万人の有料会員数を誇る。2019年には全世界で2900万人が新たに加入する見込み。同社の推定によると、Netflixは米国のスクリーン視聴時間の約10%を占める。
オリジナル・コンテンツのホラー映画「バード・ボックス(Bird Box)」は公開から4週間以内に70%以上再生、8,000万世帯が鑑賞したという。
Netflixの強みは、莫大な製作費にある。金額は、ハリウッドをも凌ぐコンテンツ投資にある。年間製作投資額は、2017年には89億ドル、2018年には120億ドル、2019年は150億ドル(約1兆6,000億円)にも登る。この金額は、日本の地上波放送局全ての金額よりも大きいというから驚きだ。しかも、Netflixは製作資金は出すが内容には一切口を出さないという。
Netflixの最大のライバルは別のネットワークではなく睡眠?。時間をいかに勝ち取るか。ディズニー、ワーナーメディア、NBCユニバーサルといったメディア大手が独自の動画ストリーミングサービス開始に向けて動いている。
業界が注目するのは、これらの巨大企業がNetflixへの映画やテレビ番組のライセンシングをどうするか。ディズニーはすでに、現在のライセンス契約が終了した時点で、マーベル作品や「スター・ウォーズ」シリーズをNetflixから引き揚げる予定。
一方で、ディズニーは最近、1億ドル(約109億円)のライセンス料と引き換えに「フレンズ」を今年いっぱい非独占的にNetflixに残す契約にも合意。
Netflixは、競争の激化に対する懸念はないとしている。その理由は、同社はすでに大量のオリジナル番組を制作しており、それらは有期ライセンス契約の他社作品を上回るパフォーマンスを見せているからだという。
「?」の正解は一番下に。
Netflixの急成長の背景の一つが、「Binge Watching(ビンジ・ウォッチング)」だという(この記事のタイトルの答え)。「Binge」は、「~しまくる」という意味で、「Watching」は見ることの現在形。日本語の「イッキ見」のことだ。
シリーズ物のドラマといった番組を一気に見ることを「Binge-Watching(ビンジ・ウォッチング)」という。日本のドラマのように、週1で見るのではなく、製作時に全話製作して、長期休暇の時などにイッキ見できるようににしている。基本戦略は下の表のようなもの。この記事のタイトルの「?」はこのこと。
Netflixは、日本で2020年に大きなことを考えている。コンテンツ・アクイジション部門 坂本和隆ディレクターによると、日本を代表するアーティストである嵐を応援する国内外のファンへの想い、また誰も観たことのない一面までもを映し出した「嵐ドキュメンタリーシリーズ」として、Netflixメンバーへ届けるというのだ。Netflixは嵐の活動休止までの旅路をともに歩み、2020年12月までの一年間、この作品を観てもらうというのだから、コアなファンなどは、一気にネットフリックスに加入するだろう。
日本は、”まだ”300万人の加入。BS放送など無料視聴が中心。WOWOWでも加入者は270万程度。ストリーミング(配信)が増加するか注目だ。
↑上の「戦略」の「?」は「ニッチ」、「人」は、日本的な会社はファミリーといった甘いものではなく「スポーツチーム」。実力主義ということ。