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【ドラマ「新聞記者」】(全6話)見る。国・官僚機構の不正の闇を暴く。

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2019年に映画化されて、日本の映画賞を総なめにした「新聞記者」のNetflix版オリジナルドラマ「新聞記者 The Journalist」(全6話)は、ダイナミックかつリアルにマスコミと官僚機構の攻防を描いている。

東都新聞東京新聞であり、関西財務局が中部財務局に変更されるなどしているが、基本は森友学園問題(ドラマでは栄新学園)の真相を暴いている。いわゆる「モリカケ」や「財務省の公文書改ざん事件」をモチーフにしている。

それぞれの思惑や苦悩などと共に、夫が自殺に追い込まれた真相を、残された妻と新聞記者の中でも異端視される女性記者・松田(米倉涼子)が立ち上がる姿が重厚に描かれていく。また、2-3年前に連日国会を賑わせた官僚の紋切り型の答弁などを再現している。

内閣情報調査室」(略称:内調)では、マスコミへの圧力攻勢が凄まじい。各マスコミのトップの私生活までも追いかけて、弱点を見つけるように指示するのだ。

新聞社のデスクレベルでは、気骨のある記者がスクープネタを持ってきても、上からの圧力で押しつぶされるので、待ったがかかってしまう。

そんな東都新聞のデスクも、自己保身からか、のらりくらりだったが、敏腕社会部記者の松田杏奈(米倉涼子)が持ち込んだ決定的な事実には…こう言うしかなかった。

 「明日の朝刊の一面に載せるぞ!」

社会部記者たちは、記事執筆に奮い立つのだ。輪転機が回り、印刷され、新聞が取扱店に配送される。大学生で就活中の新聞配達バイトをしている横浜流星も紙面に目をやり、バイクで配達中にも、こみ上げるものがあった。自分の叔父にあたる人物が自殺に追い込まれた中部財務局の人物だったのだから。

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官邸サイドの面々の憎たらしさといったらない。筋金入りの3悪党とも言える人物をユースケ・サンタマリア田中哲司佐野史郎が演じている。脅しなどやり口はヤクザも真っ青だ。

こうした上級官僚による上からの圧力で苦しむことになるのが正義感を持ち合わせている若手官僚の綾野剛や、上からの指示で苦渋の選択で後輩を自殺に追い込んでしまった中部理財局の幹部(田口トモロウ)や、中部検察の大倉孝二などだ。

新型コロナが登場し、コロナのニュースで「改ざん問題」などに目が向けられなくなるだろうといった官僚もいる。また、それにより企業の新卒の内定取り消し問題、就活などの厳しい現実が描かれている。

www.youtube.com

この「新聞記者」はこれで終わらないだろう。「ここから」がはじまり・・・といったエンディングだった。

 

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