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ドラマ「新聞記者」(Netflixシリーズ、全6話)の配信が13日から始まる。

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Netflixシリーズ「新聞記者」(全6話)の配信が13日からはじまった。主演は米倉涼子で「ドクターX」のようなこれまでの強い女性のオーラを封印し、新たなヒロイン像を体現している。  

2019年6月に公開され第43回日本アカデミー賞最優秀作品賞をはじめ6部門を受賞したシム・ウンギョン松坂桃李共演の映画「新聞記者」を、キャストを一新し、全6話のドラマとして展開。

“新聞業界の異端児”と呼ばれる主人公の東都新聞社会部記者・松田杏奈(米倉涼子)が、政府の起した公文書改ざん事件の真相を追う物語。監督は映画版に引き続き、藤井道人

事件が報道側、政権側、市井の人々それぞれの視点で描かれる。綾野は、理想を抱きつつも組織の論理に翻弄される若手官僚・村上真一を演じる。大学生で新聞配達員を横浜流星が演じる。スマホで情報は知ることができるからと新聞は読まなかったが、だんだん社会・政治問題に目を向けるようになる。自殺に追い込まれる中部理財局の幹部(吉岡秀隆)の妻に寺島しのぶが扮している。

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1・2話を見たが、政治、官僚の闇の部分をあぶりだしているが「森友」問題のテレビでの官僚の答弁などの裏側を克明に描いている。地方(映画では中部)財務局の国会答弁はすべて仕組まれたもので、その答弁に合わせて、書類を改ざんするように上から指示される財務局の担当者たちの葛藤も描かれる。

国民に対する背信行為だと知りつつ改ざんに手を染める担当者。

「改ざん前のデータはすべて消しておいてくれ」

シュレッダーで粉々になる書類。パソコンの元のデータをUSBの残し、自らは自殺に追い込まれ、そのUSBを直属の上司を信じて渡すことになるのだが・・・。

総理夫人担当(そんな役職が官僚の中にあった!)から、ほとぼりが冷めるまで「内閣情報調査室」に異動させられる若手官僚・村上真一(綾野剛)が見たものとは…。また、そこで行われていることとは…が衝撃的だった。

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「立場が人を作る」というセリフがあるが、ドラマではマイナスの言葉で使われる。国のため、国民のためと官僚になったはいいが、だんだん上になると、官邸の意のままに動く「忖度」人間になっていく恐ろしさ。情報改ざん、隠蔽が仕事といってもいいほど腐りきっていると言わざるを得ない。

内閣情報調査室」といかにもな部署だが、暗い密室に狭いパーティションで区切られた机にまるでロボットのように情報をコントロールするのが仕事。

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若手官僚・村上(綾野剛)が与えられた最初の仕事は「問題(森友学園:ドラマでは栄新学園)を追っている記者を全員リストアップする」というもので、その人物の家族構成、家庭環境まで調べあげるのだ。

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とくにその中でも、厳しく追求してくる松田杏奈(米倉涼子)の兄弟の存在をを知って驚愕する。松田杏奈の兄は、綾野剛演じる官僚の親しい先輩だった!

国会議事堂の周辺の空撮が何度も登場するが、空からの光景は見ごたえがある。

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米倉涼子は役づくりの際、ロケ地となった東京新聞の記者たちの仕事ぶりを観察したり、持ち物や服装など事細かに質問したりと徹底した取材を試みたという。新聞記者でも「失敗しないので」は間違いないようだ。

 

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