1980年代のフランスを代表する映画監督ジャン・ジャック・ベネックスが13日、パリの自宅で死去した。75歳だった。長く闘病していたという。AFP通信が伝えた。
パリ生まれ。1981年に発表した初長編映画「ディーバ」で、独創的な映像美を評価された。
1986年の「べティ・ブルー/愛と激情の日々」では、狂おしい愛のために破滅していく男女を大胆なタッチで描き、仏映画界に旋風を巻き起こした。
この監督の作品は「ディーバ」と「ベティ・ブルー/愛と激情の日々」くらいしか見ていないが、「ベティ・ブルー…」は冒頭から激しいシーンがあり衝撃だった。女優ベアトリス・ダルのデビュー作であり代表作に数えられる。本能のままに愛し合う男女の姿を赤裸々に描写。その衝撃的な内容と鮮烈なビジュアルで公開当時はパリを始め、世界的なロングランヒットとなったという。
同作は日本でもヒットし、レオス・カラックス監督(「ポンヌフの恋人」)らとともに、1980年代のミニシアターブームをけん引した。親日家として知られ、日本の「オタク」現象をテーマにした仏のドキュメンタリー番組を手がけたほか、2016年の東京国際映画祭では審査委員長を務めた。
ご冥福をお祈りいたします。
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