「傲慢な花」(原題:Brazen、2022)を見る。ノーラ・ロバーツの小説を原作にしたサスペンスミステリー。Netflixオリジナルで、94分の間、この1年くらいのミステリー映画では一番面白く、全く飽きさせない展開。
妹を何者かに殺されたミステリー作家の女性が、その真相を探る。監督はクリスマス・ナイト~恋に落ちた騎士~」などのモニカ・ミッチェル。
出演は「恋する2人の解説書」などのアリッサ・ミラノ、「プレッピー・コネクション」などのサム・ペイジのほか、エミリー・ウラアップ、マシュー・アーロン・フィンラン、マラカイ・ウィアーなど。ミステリーとロマンスのバランスがいい。
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ミステリー作家として活躍するグレイス(アリッサ・ミラノ)。最新の著作「傲慢な花」の発刊について講演中のグレイスに連絡を取らなくなって久しい妹キャスリーン(エミリー・ウラアップ)から電話があり、ワシントンD.C.にある実家に向かうグレイス。
しばらく実家に滞在していると、妹が何者かに殺されてしまう。彼女が副業としてアダルトライブ配信のパフォーマーをしていた事実を知りがく然とするグレイス。
実家の隣に住む刑事のエド(サム・ペイジ)の警告を尻目に、ミステリー作家としての洞察力には自信があり、警察で掴みきれない真相に役立つからと、エドの上司を納得させて、捜査に協力し、自らの力で真相に迫ろうとするのだが…。
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高校教師として生徒に慕われていたキャスリーン。しかし、キャスリーンには、もうひとつの顔があった。
姉グレイスがまるで知らなかった妹の意外な一面とは、会員制のアダルトサイトで、SM嬢の「デザレー」という名で人気だったということだ。全ては息子の親権を獲得するためだった。元夫との裁判の資金が必要だったのだ。
SM嬢ばかりが次々に殺され、元夫、高校の教え子など怪しい人物が何人か登場するが、絶対犯人と思われた人物が外れていき、だんだん絞られていくプロセスも面白い。
犯人をおびき出すために、姉であるグレイスがSM嬢に扮するというのもすごい。そして、ついに犯人が正体を現すのだが・・・。
アリッサ・ミラノは、1985年の映画「コマンドー」のアーノルド・シュワルツェネッガーの娘役で人気となり、日本でも「アメリカの後藤久美子」と注目されていたのは知らなかった。確かに、美形。
主な登場人物:
■アリッサ・ミラノ:人気作家グレイス・ミラー。洞察力に優れ、プロファイラーとしても優秀。実際の事件で警察に協力したこともある。久しぶりに再会した妹が殺され、警察だけに任せておけず、独自に捜査を開始する。
■サム・ペイジ:殺人課の刑事エド・ジェニングス。刑事として優秀で、未解決事件を解決したこともある。キャスリーンの隣人で、その縁でグレイスと知り合った。妹の仇を取ろうと捜査に没頭するグレイスのことを心配する。
■エミリー・ウラアップ:グレイスの妹キャスリーン。高校教師の職があるが、副業として、会員制のアダルト・サイトでSM嬢としての顔もある。
作品名「傲慢な花」(原題:Brazen)
監督:モニカ・ミッチェル
キャスト:アリッサ・ミラノ、サム・ペイジ、エミリー・ウラアップ、マシュー・アーロン・フィンラン、マラカイ・ウィアー、アリソン・アラヤ、コリーン・ウィーラー
上映時間:94分
製作国:アメリカ(2022年)
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