「ワイルド・スピード EURO MISSION」(原題: Fast & Furious 6、2013)を見る。ワイルド・スピードシリーズ第6作。主要舞台がイギリス・ロンドン、スペイン、ロシア・モスクワ、最後にわずかに東京など。
シリーズは第1作から現在公開中の第10作「ワイルド・スピード/ジェットブレイク」(2021)で、公開20周年を迎える。この映画の魅力は「物理の法則を無視したド派手なカーアクション」に尽きる。高級車のほか、ヘリ、戦車、バイク、トラック、列車などが登場し、手に汗握るアクションが大きな魅力。
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ドミニク・トレット(ヴィン・ディーゼル)は元警察官である新たな恋人エレナ・ネベス(エルサ・パタキー)と、ブライアン・オコナー(ポール・ウォーカー)は妻ミア(ジョーダナ・ブリュースター)との間に生まれた息子ジャックと共に、山分けした大金で手に入れた自由で静かな生活を送っていた。
そんなある日、モスクワにて軍隊が襲撃され、何億円もの価値をもつチップを奪われる事件が発生する。
元英国特殊部隊のオーウェン・ショウ(ルーク・エヴァンズ)率いるヨーロッパを拠点に大きな犯行を繰り返す国際的犯罪組織が関わっており、かねてより組織を追跡していたアメリカ外交保安部(DSS)捜査官ルーク・ホブス(ドウェイン・ジョンソン)は、組織壊滅の協力を要請するためドミニクを訪ねる。
協力を渋るドミニクだったがホブスに手渡された捜査資料には死んだはずのかつての恋人であるレティ・オルティス(ミシェル・ロドリゲス)の写真があった。
ドミニクは、レティの真相を確かめるために、自分らのこれまでの罪を帳消しにすることを条件に協力を了承。ブライアンらファミリーを再び招集し、イギリスを拠点に活動を始めるのだった。
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このシリーズでは相変わらずカーアクションがド派手で迫力があるが、加えて、なんと戦車が登場。戦車が高速を逆走して、次々に対向車を破壊して行くのだ。離陸しようとする輸送機に、車で乗りこみ壮絶なアクションがあったり、爆破シーンなど壮絶なバトルが展開される。
戦闘の目的は、戦車1,000台以上の価値があるといわれる軍事部品の争奪戦にあった。格闘の末、オーウェンを倒し、ドミニクらが脱出した直後機体は炎上してしまう。こうしてミッションを果たしたファミリーは全ての犯罪歴を抹消、ドミニクは元のロサンゼルスの自宅へ戻るのだった。ラストシーンで、ジェイソン・ステーサムが登場し、ヴィン・ディーゼルらに「今は俺のことを知らないだろうが、やがて知ることになるだろう」と不敵で挑戦的な言葉を残している。
このシリーズの3作目の「ワイルド・スピード MAX」(2009)から出演しているガル・ガドットの美貌も光った。ガドットは「ワンダーウーマン」(2017)の主演としてさらに脚光を浴びることになる。
「ワイ・スピ」シリーズ時系列順:
(1)「ワイルド・スピード」(2001)
(2)「ワイルド・スピードX2」(2003)
(3)「ワイルド・スピード MAX」(2009)
(4)「ワイルド・スピード MEGA MAX」(2011)☆☆☆
(5)「ワイルド・スピード EURO MISSION」(2013)☆☆☆
(6)「ワイルドスピードX3 TOKYO DRIFT」(2006)★★
(7)「ワイルド・スピード SKY MISSION」(2015)☆☆☆
(8)「ワイルド・スピード ICE BREAK」(2017)
(9)「ワイルド・スピード/スーパーコンボ」(2019)☆☆☆
(10)「ワイルド・スピード/ジェットブレイク」(2021)