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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「BIRD BOX/バード・ボックス」(Netflix、2018)を見る。サンドラ・ブロック主演。

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Netflix製作映画で昨年8,000万人のアメリカ人が見たという「BIRD BOX/バード・ボックス」(2018)を見た。サバイバル・スリラー。主演はサンドラ・ブロック。共演はジョン・マルコヴィッチほか。「鳥のかご」とは何か。主人公のマロニー(サンドラ・ブロック)が「何か」から逃れるために、二人の子供と目隠しをして川を下って移動・脱出を試みるのはなぜか。その目的地とは・・・。

 

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「鳥かご」にいた鳥を箱に入れて、マロリーは2人の子供たちと川を下っていくシーンから始まる。どうやら、川を下った先にマロニーたちを「救済」する何かがあるようだ。舞台設定として、キリスト教、聖書的な世界観があるようだ。外の世界は、人々が自殺したり、荒廃している風景を観客は見せ付けられる。状況がわからないのは目隠しをしたマロニーたちだけ。家の中では、目隠しを外すことが出来る。ただ、外の風景は見てはいけない、というもの。謎の自殺事件を逃れるグループの運命を通して、人間のエゴ、不信感、愛と憎しみなどについて考えさせられる映画ということらしい。

(ストーリー)

マロリーは子供たちとともに目隠しをして危険な川をボートに乗り込む。数年前のある日、マロリーは姉と一緒に産婦人科に寄った帰りに突然世界が一変。世界中で人間が集団自殺しはじめ、街はパニック状態になった。

マロリーの姉も車に轢かれてしまい、一人でさまよう彼女は偶然街の一軒家に逃げ込む。そこには家主のダグラスや黒人のトムのほか多くの人がいた。外の光を見ると異常な行動をとってしまうことから、家の窓という窓を覆い外を見ないようにした。

そこから奇妙な共同生活が始まる。時に食べ物が足りなくなればスーパーまで周りを見ないように行くこともあった。しかし、一人、また一人と死や裏切りによって仲間は減っていく。

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そんなある日、マロリーとオリンピアは破水してしまい無事出産。しかし、仲間の一人がすでに”それ”によって頭がおかしくなってしまっており、オリンピアやダグラスたちを殺しはじめる。

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なんとか生き残ったマロリーとトムは子供をボーイとガールと呼び、ひっそりと生活をしていた。ある日、寝ているとトムは無線に飛び込んできたリックという男から安全な場所の話を聞く。そこに行くか意見が分かれる二人だったが、ある日外を散策していた矢先に”それ”にすでに洗脳された人間たちによってトムが殺されてしまう。マロリーは、リックの話に従って、川を下り始める。

・・・

 

youtu.be

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最初のころに絵が登場し、それが「最後の晩餐」を暗示しているとか、川を下るのはキリスト教の中のたとえであるとか、ある程度の背景を理解していないと、比喩、暗示、啓示といったことがわからない(単純な恐怖、ホラー映画ではないようなのだが…)。

結局、所詮は人間も自由を奪われた「かごの鳥」ということのようだ。