「レプタイル - 蜥蜴（とかげ）‐」(2023)を見る。レプタイルは爬虫類のこと。王道の刑事サスペンスで、ベニチオ・デル・トロが刑事役で渋い演技を見せているのが見どころ。見かけはごついおっさんだが、ハードボイルドな雰囲気で、にじみ出るような味がある。
共演はジャスティン・ティンバーレイク(「TIME/タイム」「ステイフレンズ」)、マチルダ・ルッツ(「クラシックホラーストーリー」)アリシア・シルヴァーストーン(「ベビーシッター」「バットマン & ロビン Mr.フリーズの逆襲」)ほか。
トロ刑事が犯人を追及していたら、犯人が、刑事の上司など上層部とグルになっていたというストーリー。まあよくある話ではあるけれど。
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不動産会社を運営するやり手の男性・ウィル(ジャスティン・ティンバーレイク)の自宅で最悪の殺人事件が起こる。ウィルのパートナーであるサマー（マチルダ・ルッツ）が自宅で殺されていたのだ。
殺人課のトム(ベニチオ・デル・トロ)は関係者や不審な近隣住民を捜査していく。だれもが怪しいが真犯人だという決め手がない。さらに被害者にもおかしな点がたくさんある。
トムの周囲には妻・ジュディ（アリシア・シルヴァーストーン）や警察の仲間たちがおり、心の支えになってくれた。
サマーの死体から別居中の夫・サムのDNAが見つかり、トムは彼を逮捕しようとして銃撃戦に。サムはトムの銃弾で死亡する。
その後もトムは調査を続け、麻薬課のウォーリー（ドメニク・ランバルドッツィ）がヘロインを住宅に隠して民事没収させ、その住宅をウィルの不動産が扱って利益を得ている構造を知る。
サマーは不動産の販売を手伝っていたが、犯罪を告発しようとしてウィルに殺されたのだった。
トムはウォーリーの不正を同僚のアレン（エリック・ボゴシアン）に相談しようとするが、家には犯人が使った車が隠されていた。
トムは「刑事たちがウィルとグルだ」と署長に伝え、署長と一緒にアレンの家へ向かう。しかし署長もグルだったのだ。
アレンはウォーリーに撃たれて死亡。署長はトムに撃たれて死ぬ。
トムは腕を撃たれながらもウォーリーを撃ち、戦闘不能にする。トムは911に電話をかけるが、結局、呼びださなかった。
その後、ゴルフに興じていたウィルが警察に逮捕される。
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背景となる舞台はアメリカ・メイン州のスカボロー。人口2万人足らずの小さな町。住民の90%以上が白人。メイン州はアメリカ東部海岸で最も北に位置し、観光や漁業が主な産業だが、連携する大きな大学組織などなく、現在のアメリカ経済を牽引するIT産業などのベースもない。
2000年代のリーマンショック前までの不動産バブルの後は、他の地域がIT産業に牽引されて、不動産も盛り返したのに対し、この地域は景気の回復は著しく遅れている。
そんな背景があるから、警察も不動産屋とグルになって金儲けを企んだのか…。
主な登場人物：
■トム：べ二チオ・デル・トロ…ベテランの殺人課のやさぐれ刑事。
■ウィル：ジャスティン・ティンバーレイク…不動産屋。
■サマー：マチルダ・ルッツ…ウィルのパートナー。
■ジュディ：アリシア・シルヴァーストーン…トムの妻。
■アレン：エリック・ボゴシアン…トムの同僚。
■ウォーリー：ドメニク・ランバルドッツィ…トムの同僚。麻薬課。
■ダン：アトー・エッサンドー…トムの相棒。
トカゲの尻尾切り…と「トカゲ」という言葉を使うことがあるが「蜥蜴」という漢字は使うことがないので難しい（笑）。
※「Netflixで鑑賞」
