「荒野の七人 真昼の決闘」(原題: The Magnificent Seven Ride!、1972)を見た。
「荒野の七人」(原題:The Magnificent Seven,1960)のシリーズ4作目にあたる。
第1作のユル・ブリンナーを中心とした7人のメンバーの個性的な俳優による魅力には到底かなわず、音楽だけがエルマー・バーンスタインで同じだったというB級西部劇の印象だった。
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1作目から10年を経たクリスを中心に、女ばかりがとり残された国境の町で5人の囚人と1人の新聞記者の7人が群盗と一戦を交える。製作はウィリアム・A・カリハン、監督はジョージ・マッコーワン、脚本はアーサー・ロウ、撮影はフレッド・コーネカンプ、音楽はエルマー・バーンスタインが各々担当。
出演はリー・ヴァン・クリーフ、ステファニー・パワーズ、マリエット・ハートリー、マイケル・カラン、ルーク・アスキュー、ペドロ・アルメンダリス・ジュニア、ウィリアム・ラッキング、ジェームズ・B・シッキング、メリッサ・マーフィ、グレル・ドーソン、エド・ローター、ロドルフォ・アコスタなど。
かつて群盗に襲われて苦難のどん底にあったメキシコ人集落を助けるため、無報酬で生命を賭けて戦った7人のガンマンがいた。指導者はクリス(リー・ヴァン・クリーフ)、彼の人格と心意気に感じた6人は生命を預けた。
あれから10年。今、クリス(リー・ヴァン・クリーフ)はアリゾナ南部の町で保安官をしていた。ある日、新聞記者ノア・フォーブス(マイケル・カラン)がインタビューを申し込んだ。その時、彼の昔の仲間ジム(ラルフ・ウェイト)が、クリスの援助を求めてきた。メキシコ人の群盗トロ(ロドルフォ・アコスタ)の一味と決闘するというのだ。
しかし彼には仕事もあり、生活も安定した現在、危険に飛び込んでゆく訳にはいかない。ジムは帰っていった。しかしクリスの生活をひっくり返す事件が起こった。妻の弟のジェリー(ダレル・ラーソン)が銀行強盗をして、その仲間が妻を殺したのだ。
メキシコに逃げたジェリーを追うクリスは途中、ジムが指揮をとり、トロ一味と闘う一団が皆殺しにされているのを目撃し、その町に居残って家々を物色していた盗賊を掃討した。
無事に仕事が済めば無罪放免、死刑か戦死か、いずれにしても死神とは隣り合わせだ。軍人くずれのヘイズ大尉(ジェームズ・B・シッキング)、スコット・エリオット(エド・ローター)、マーク・スキナー(ルーク・アスキュー)、ぺぺ・カラール(ペドロ・アルメンダリス・ジュニア)が参加した。
総勢7人は武装し、出発した。
クリスはトロの本拠地をつきとめ、彼の留守を襲撃してトロの情婦を人質にした。
7人は町に戻り、女たちを割り当て、分隊を作った。戦いは熾烈をきわめた。
トロ一味の数が減るとともに、7人の仲間も次々に倒れた。
クリスの銃弾はトロの胸を射ち抜いた。首領を失った一味はもはや敵ではない。
追いまくられ叩き落とされて全滅した。
多くの犠牲を払って町に平和が訪れた。
負傷したノアはマッジ(メリッサ・マーフィ)の手厚い看護をうけた。
女たちに囲まれてご機嫌なマークは唯一人、赦免状を受けとった。
クリスは、この町を守ってくれと自分の保安官バッジをマークに与えた。従軍記者のつもりでいたノアはこの時になって初めて、自分が拳銃を撃つのに夢中で1行もノートをとっていなかったことに気づいた。そして今や昔の身軽さをとり戻したクリスだった(MovieWalker)。
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1960年代半ば以降、マカロニ・ウエスタンで、クリント・イーストウッド、ジュリアーノ・ジェンマ、フランコ・ネロなどとともに名をはせたリー・ヴァン・クリーフが「荒野の七人」のリーダー、クリス(ユル・ブリンナー)の後を受けて、クリス役を演じた。
マカロニでは、悪役専門でも、独特の味わいがあったが、今回は法の番人の保安官に納まってしまい、やや平凡で物足りなさがあったのが残念。相変わらずの渋さはあったが。
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