クリント・イーストウッドの記事のついでに、リー・ヴァン・クリーフも。
「西部悪人伝」(1969)や「地獄の戦場コマンドス」(1969)なども同じころに劇場で見た。
その頃ハリウッドから声がかかり、「真昼の決闘」(1952)で、悪役として映画デビューし、西部劇専門で、極悪非道の”ならず者”を演じてきた。
「OK牧場の決斗」「胸に輝く星」「西部開拓史」などに出演したあと、イタリアでクリント・イーストウッド主演の「荒野の用心棒」をヒットさせたセルジオ・レオーネ監督によりイタリアに招かれて、「夕陽のガンマン」(1966)に主演。これが大好評となり、クリント・イーストウッドとともに、主役級にのし上がってしまった。
「怒りの荒野」では、若いジュリアノー・ジェンマに師弟のように「ガンマン十か条」なる心得をレッスンする凄腕ガンマンが印象に残る。
悪役であったが、憎めない知的さがあり、にじみ出る渋さがあって、悪役スターとして人気が高かった。イーストウッドを食ってしまうほどの親しみやすさもあった。
外国のタレントのCMではサミー・デイヴィス・ジュニア、ソフィア・ローレン、アラン・ドロン、ジュリアーノ・ジェンマ、チャールズ・ブロンソン、ツイギーなどがいたが、悪役専門でCMに出た俳優というのは珍しかったかもしれない。
1989年12月に心筋梗塞で64歳の生涯を閉じた。映画で、”悪人役列伝”というものがあるとすれば、必ず上位に名を連ねることは間違いないだろう。
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