マカロニ・ウエスタン(スパゲッティ・ウエスタン)を最初に映画館でみたのは「ウエスタン」(原題:Once Upon a Time in the West、1969)。安易なタイトルというのは置いといて、冒頭の列車が到着する時の長間回しが生み出す一瞬の銃撃戦の破壊力や、カスタマイズ銃の唸り、殺し屋たちの襲撃、列車での銃撃戦など2時間50分の長さをまったく感じさせない映画だった。
セルジオ・レオーネ監督と作曲家エンニオ・モリコーネのコンビによるマカロニ・ウエスタンは、1960年代半ばから1970年代半ばに登場して本場アメリカ西部劇に引けを取らない一つのジャンルを確立してしまったのだった。
映画音楽としても、映画としても面白かったのは「続・夕陽のガンマン」(原題:The Good, the Bad and the Ugly、1966)。
この映画は「荒野の用心棒」(1964)と「夕陽のガンマン」(1965)から続く「ドル箱三部作」の第3作目であるとされている。
物語は、南軍の金貨をもとめて南北戦争のアメリカを冒険する3人のガンマンを中心に展開する。この映画は西ドイツ(当時)とイタリア、スペイン、アメリカの4か国の共同で制作された。
日本で初めて劇場公開されたときには「続・夕陽のガンマン/地獄の決斗」の題名だったが、ビデオが発売されたときに「続・夕陽のガンマン」に改められた。
「荒野の用心棒」が公開されたときは、前回の東京オリンピックが開催された年で、アメリカのテレビ西部劇「ローハイド」(1959年から1965年製作・放送)で活躍していたクリント・イーストウッドがイタリアに渡って作られた映画だった。
それにしても60年以上前に活躍していたイーストウッドが、御年90歳になってなお現役で映画を製作しているのには改めて驚かされる。
エン二オ・モリコーネは、昨年(2020年)7月6日に亡くなったが、92歳になるところだった。エン二オ・モリコーネの1周忌が過ぎたが、改めて音楽を聴いて追悼したい。
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というのは方便で、高校野球が雨天で中止になったので、"やっつけ記事”でお茶を濁したのだった。