Always三丁目世代にとっての最大のヒーローは「月光仮面」。
テレビ放送が始まったばかりのテレビ草創期の1950年代後半。
テレビは超高額製品であり、まだ一般家庭に普及せず、一部の富裕層や、商店、駄菓子屋などが、ステータスで白黒テレビを購入していた時代に登場したのが「月光仮面」だった。子供向けの全てのテレビ・ヒーローは「月光仮面」から始まった。
日本初のフィルム製作による国産連続テレビ映画であり、日本のヒーロー番組の元祖でもある。時代劇と探偵活劇の要素を組み合わせた作風は、その後のヒーロー番組に多大な影響を与えている。漫画化された後に実写映画化された。
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普段、5円、10円の小遣いで「アメ玉」などを買っていたので、駄菓子屋のおばさんも断るわけにはいかなかっただろう。
今から思うと、よその家に行って「おばちゃん、”月光仮面を見せて”」とよく言えたものだ(笑)。
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1958年~1959年ごろに「月光仮面」はテレビに現れた。
全身タイツに白い手袋、ブーツ、ターバン、マフラー(あるいはマント)を身につけ、サングラスで顔を隠している。
悪事のある所に主題歌「月光仮面の歌」と共にオートバイで現れ、悪を退け正しい人々を救う。 生身の普通の人間であり、超能力などは持っていない。
後で知ったことだが、テレビ映画の制作費が乏しく、スタッフ、出演俳優、人員も少なかったので、仮面やマスクで顔を隠せるので、一人で何通りも演じていたという。中には、ドクロ仮面などは、制作会社のスタッフがマスクをかぶっていたというから、涙ぐましい。
映画「Always三丁目の夕日」の中では、力道山の空手チョップや、当時流行ったフラフープなどは出てくるが、「月光仮面」が登場していないのが、残念。映画監督がまだ生まれていない時代であるといっても・・・笑。
当時はNHKと民放が3局くらいしかなく、テレビのチャンネルを回す、と言っていた(笑)。テレビはブラウン管式で、画面は丸みを帯びていた。
一般の給料が15,000円くらいの時代に、20万円のテレビでは、なかなか手が出なかっただろう。
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