主役に抜擢されたのは、映画には出ていたが、あまり知られていなかった手塚しげおだった。「矢車剣之助」が1959年から少年時代劇として放送が始まると大人気となった。
手塚しげおは、1960年に高校を卒業。
「矢車剣之助」終了後、1962年、アイドル・グループ「スリーファンキーズ」の一員となり、テレビのショー番組などで活躍。
「スリー・ファンキーズ」は、当初長沢純、高橋元太郎、高倉一志の３人トリオだったが、高橋が抜けたため、手塚しげおが加わった。「ナカナカ見つからない」などのレコードで歌番組などで人気を得た。
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矢車剣之助のトレードマークは額の三日月傷（そういえば「月光仮面」も）。必殺・車射ちという曲射ちに加えて、矢車斬り、片手矢車、みだれ矢車、車返しといった秘剣の使い手。
逆乗り、立乗り、逆さ乗りといった、愛馬ゴローとの人馬一体となった馬術の妙技も冴えた。敵を油断させるために黒覆面の“夜の帝王”にも変身する。この“夜の帝王”の覆面というのが、眼から上を隠したまるで“快傑ゾロ”のようなもので、それまでの時代劇にはない覆面が目新しいものだった。
「矢車剣之助」の主題曲も当時覚えたが、今でも歌える。
昔のテレビドラマの歌詞は、覚えやすかった。
♪まわれ矢車 ぼくらの上に 闇をたちきる 光の如く
悪をほろぼす 正義のつばさ ひらめくかげは 矢車流
その名もとどろく 剣之助♪
「こい! 矢車斬りだ! みだれ矢車だ! ソラ 車返しだ!」
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当時のレコードというのも懐かしい。
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