

映画「木曜殺人クラブ」(原題:The Thursday Murder Ckub, 2025)を見る。1,500万部を超える同名名作ミステリー小説をNetflixが映画化。出演陣が高級老人ホームで暮らす引退したシニア男女4人組を演じるアカデミー賞俳優など超豪華。
「クイーン」でエリザベス女王を演じてアカデミー賞主演女優賞を受賞のヘレン・ミレン(80)のほか「ガンジー」で主演男優賞を受賞のベン・キングスレー(80)、さらに「007」シリーズ5代目ジェームズ・ボンド役のピアース・ブロスナン(72)、「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」などのセリア・イムリー(73)だ。

週に一日、老人ホームの友人仲間が老人ホームの木曜日だけ趣味で始めた未解決事件の推理の会「木曜殺人クラブ」が、身近で起きた本物の殺人事件へと発展し、彼らの卓越したスキルとユーモアで事件の真相に迫るミステリー。監督は「ホーム・アローン」「ハリー・ポッター」シリーズのクリス・コロンバス。

好奇心があれば、70代からの老後も楽しいねというお話。娘の勧めで高級老人ホームにやってきたジョイスは、あまり入居には気乗りがしなかったが、「パズル部屋」を訪ねると偶然、額縁の掲示板に殺人事件の様子が図解されているのを目撃、好奇心がくすぐられる。

「これは木曜日だけ…」

「いつもはこうよ」
木曜クラブのリーダー、エリザベスはジョイスの反応を見逃さなかった。殺人の血を見ても驚かなかったのは、医学の背景があるとにらみ、クラブに必要な人物と即断する鋭さ。
ラストで、ついに目覚めることなく施設で療養中だったペニー(エリザベスとともに木曜会を立ち上げた一人)のクラブ会員バッジ「TMC」(Thursday Murder Club)をジョイスに渡し「TMCへようこそ」という場面で終わる。

エリザべス(左)とジョイス
高齢者たちの人生経験などがにじみ出て、時にユーモアのあるセリフが飛び交い、殺人事件にありがちなドロドロや悲惨さがなく、誰にでも気軽に見られるコメディ・ミステリー。



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物語の舞台は、人々が終の住処として集まる「クーパーズ・チェイス」という緑に囲まれた老人ホームというには豪華すぎる屋敷。
引退してもなお元気が余るエリザベス(ヘレン・ミレン)、ロン・リッチー(ピアース・ブロスナン)、イブラヒム(ベン・キングスレー)、ジョイス(セリア・イムリー)の4人。
4人は迷宮入りした未解決事件の調査を楽しむ「木曜殺人クラブ」のメンバーとして、日々謎解きに精を出していた。
ところが、自分たちの入居する施設の関係者が殺される事件が発生したことで、気楽な探偵ごっこは本物の殺人捜査へと一変する。
探偵気分で推理に興じていた4人は、危険と隣り合わせの状況の中で犯人捜しに奔走する。






ドナ刑事(ナオミ・アッキー)
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殺人ミステリーでありながら、老人たちが解決に向けて推理していく様がユーモラスに描かれる。最初は施設入りに難色を示していたジョイスだったが、楽しいワクワクが待っていたので、施設をすっかり気に入ってしまう。一方で、老人ホームの住民と土地所有者の間のトラブルなども描かれる。
ラストは親子関係、夫婦関係、新たな予感など、すべて丸く収まり、収まるところに収まったというストーリー。







<主な登場人物>
■エリザベス・ベスト:ヘレン・ミレン…英国の秘密諜報機関“MI6”の元諜報部員。MI6から退職祝で貰ったアストンマーティンのスポーツカーを乗り回す。クラブのリーダー的存在。探偵顔負けの洞察力を持つ。巧みな話術と抜群の行動力、外国語も堪能と優秀。
■ロン・リッチー:ピアース・ブロスナン…元労働組合リーダー。“赤のロン”で知られた有名組合員。2回離婚している独身者。息子のジェイソンは元MBA王者の有名人。週に3回面会に来るなど親子仲は良好な様子。
■イブラヒム・アリフ:ベン・キングスレー…退役軍人の元精神科医。専門はPTSD。エジプト人。冷静沈着で理路整然とした「木曜殺人クラブ」の頭脳担当。
■ジョイス・メドウクロフト:セリア・イムリー…クラブに新しく加わった元看護師。エリザベスに負けず劣らずの好奇心を持つ。ケーキを作るのが得意。娘ジョアンナは投資ヘッドファンド経営。
■ジェイソン・リッチー:トム・エリス…ロンの息子で、WBAミドル級チャンピオンだった元プロボクサー。
■ドナ・デ・フレイテス:ナオミ・アッキー…防犯対策講座でクーパーズ・チェイスを訪れた警官。お茶くみなどの仕事に退屈している。ロンドン警視庁からのどかな町に飛ばされたが警察官として優秀な人物。
■トニー・カラン:ジェフ・ベル…クーパーズ・チェイスのオーナー。地元の大物建設業者。厳つい風貌。施設に叔母が入居しており、施設を売りたいヴァンサムと衝突。
■イアン・ヴェンサム:デビッド・テナント…クーパーズ・チェイスの共同オーナーの1人で投資会社の社長。クーパーズ・チェイスを取り壊し、高級マンションを建てようと画策。
■ステファン・ベスト:ジョナサン・プライス…エリザベスの夫。隠居生活。チェスが趣味。認知症で記憶がまだら。
■ペニー・グレイ:スーザン・カークビー…元ロンドン警視庁の女性警部。エリザベスと二人で木曜殺人クラブを立ち上げた。現在は施設内で意識不明状態。
■ジョン・グレイ:ポール・フリーマン…ペニーの夫。元獣医。妻ペニーの介護を献身的に勤めている。
■ジョアンナ・メドークロフト:イングリッド・オリヴァー…ジョイスの娘。ヘッジファンドの経営者。
■ボビー・タナー:リチャード・E・グラント…大物犯罪者。ロンドン警視庁の追跡を長年にわたって潜り続けている。パスポート偽造などに関わる。
■クリス・ハドソン:ダニエル・メイズ…事件を担当するフェアヘイブン警察署の主任警部。頼りなさそう。
■ボグダン・ヤンコフスキー:ヘンリー・ロイド=ヒューズ…ポーランドからの出稼ぎ労働者。イアンからクーパーズ・チェイス改装工事の現場監督を押し付けられる。トニー・カラン殺害の容疑者。
■マッキー神父:ジョセフ・マーセロ

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