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<span itemprop="headline">映画「偽装の女」(1937)キャサリン・ヘプバーンが1人2役のロマコメ。</span>





キャサリン・ヘプバーンの「勝利の朝」(1933)を見たついでに、タイトルが興味をそそる「偽装の女」(原題:QUALITY STREET、1937)を見た。邦題が仰々しいが、中身はロマンチック・コメディ(ロマ・コメ)で、やはりキャサリン・ヘプバーンが大奮闘する話。監督は後に「シェーン」「陽のあたる場所」「アンネの日記」などの名作を残して巨匠となるジョージ・スティーブンス。原作は「ピーター・パン」で名高いジェームズ・M・バリー。

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昔の恋人が戦場から戻ってきたら、ほかの女と思って気がつかない。
「絶対許せない!」――4回のアカデミー主演賞に輝くキャサリン・ヘプバーンが絶好調、リフレッシュして恋人の愛を取り戻す大作戦にパワーを全開して、ずば抜けた演技力と独特な女性美を遺憾なく発揮する。

イギリスのある都会の高級住宅街に住む女性は、10年ぶりに再会した恋人にほかの女と思われてしまった。「30歳(アラサー)はまだオバサンじゃない。うんときれいなミス・ワンダフルになって彼を見返してやる」と若作りの化粧と華やかなドレスを着てリフレッシュ、姪と称して彼の前に立つ。温かい気持ちで女心を見つめ、ほろ苦いセンチメンタリズムとユーモアが入り交じる都会喜劇の人生模様。



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英国のある都会の住宅街、クオリテイ街(原題のQuality Street)。
二十歳前後の年頃のフィービー(キャサリン・ヘプバーン)は年の離れた姉のスーザンと二人で、ささやかな生活を送っていた。

街一番のイケメンであるブラウン医師(フランチョット・トーン)の勧めによって、姉妹は財産の半分をロンドンのある会社に投資したところが、その会社が潰れてしまった。フィービーはブラウンが自分を愛していると思ったので、そのことは彼には告げないよう姉にも話しておいた。



ところがブラウン医師はフィービーを訪れ求婚するかと思いきや、軍隊に志願しナポレオン戦争に出征すると告げる。戦争は10年の長きにわたった。にわかに貧乏になった姉妹は、町の少年少女を集めて学校を開き、苦闘の10年が経過した。

その頃、ウォータルーの大戦も終わりブラウンは凱旋した。
フィービーを訪れた彼は10年の苦労に所帯じみた彼女を見ると、名乗られるまでは誰か他の女だと思っていた。腹を立てた彼女は若々しい衣装をつけ、化粧してブラウンの前に出るのだった。

そしてフィービーの姪オリヴィアと名乗って一緒に舞踏会へ行く。
若い士官たちは綺麗なオリヴィアを取り巻いて騒ぐので、彼女はブラウンが自分に結婚を申し込んで来るだろうと思い、そうしたら鼻の先で笑って復讐するつもりである。

その目的でフィービー(オリヴィア)は何度もブラウンと舞踏会へ行ったが、それを見て往来の向こう側に住んでいる金棒引き(=あることないことを大げさに言いふらす人間)のウィローバィ姉妹は、一度も聞いたことのない姪のオリヴィアというのが現れたのに不審を抱くが、フィービーはそれも巧みにごまかしてしまった。

オリヴィアになりすました彼女は、今日こそブラウンが結婚の申込みをするものと思っていると、ブラウンはオリヴィアが若い士官と遊び廻るのを責め、自分は貴女の叔母さんのフィービーを愛していると告白した。

翌日、フィービーと姉のスーザンはどうにかしてオリヴィアを片づけねばならないと決心したが、近所の目が光っているので困ってしまう。それを見て女中がことの真相をブラウンに告げ、姉妹の困窮も原因は彼の勧めた投資にあることを話した。

そこでブラウンは近所の人にオリヴィアは病気になったと話し、人々の目を眩まして馬車で出発したようにとりつくろった。その後でブラウンはフィービーに結婚を申し込んだ。彼女は嬉し涙と共にそれを承諾した(MovieWalker)。

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キャサリン・ヘプバーンは、晩年はルックスが骨っぽい印象だが30年代は、美貌が光っていた。「アフリカの女王」などもそうだったが、”強い女”、”主張する女”というイメージが強い。

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