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<span itemprop="headline">映画「フィラデルフィア物語」(1940)</span>





フィラデルフィア物語(原題:The Philadelphia Story、1940、日本公開1948)を見た。同名のブロードウェイ劇の映画化作品で、1940年(第13回)アカデミー賞主演男優賞ジェームズ・スチュワート)、脚色賞を受賞。1940年の「上流社会」はこの作品のミュージカル版。

1930年代~1940年代にアメリカで流行したロマンチック・コメディの総称に「スクリューボール・コメディ」というジャンルがあるが、この映画もその中の代表的な
1本。「或る夜の出来事」(1934)が、その第一号作品と言われる。

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フィラデルフィア上流階級の令嬢トレイシー・ロード(キャサリン・ヘプバーン)は、石炭会社の重役であるジョージ(ジョン・ハワード)との結婚を控えていた。

そんな彼女の前に現れたのは、2年前にけんか別れした前夫のC. K. デクスター・ヘイブン(ケーリー・グラント)。今でもトレイシーに未練を残すデクスターは、結婚式前に彼女のハートを取り戻そうと乗り込んできたのだ。

とにかく勝気でプライドの高いトレイシーはデクスターに憎まれ口をたたくばかりだったが、彼も負けてはいない。同伴してきたゴシップ雑誌「SPY」の記者コナー(ジェームズ・スチュワートとエリザベス(ルース・ハッセイ)に、トレイシーの父の愛人スキャンダルのネタを売り付けると言ってきたのだ。こうして、闖入者3人を前に何とか取りつくろうとし始めたトレイシー一家だったが・・・。

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1940年(昭和15年)の作品で、翌年には日米開戦があり、映画はアメリカでの公開の8年後、1948年(昭和23年)の日本公開となった。映画は、ミュージカル版「上流社会」となるだけあって、アメリカのフィラデルフィアの豪邸は、桁外れに豪華。

その豪邸を舞台に、令嬢トレイシーをめぐって、元夫、結婚を控えた婚約者、トレイシーに思いを寄せるゴシップ記者の3人のラブ・コメ模様を描いている。

結婚式を2,3時間後に控えたトレイシーが、格式(クラス)と品格だけを求める婚約者に嫌気がさし、破談を突きつける。表の中庭では、大勢の上流階級の出席者が式を今か今かと待っているのだが、トレイシーが、”事情説明”を始めるのだが・・・。
その内容は、思いがけないものだった。

トレイシーは、相手の気持ちを理解する心(Understanding heart)に欠ける以外は気位が高く、気品はある、と”気取り屋”や”嫉妬深い”などと言われて初めて気づく。改めて振り返ったときに、自分が求めていたのは”トゥルー・ラブ”(真実の愛:前夫と旅行した船の名前)だった、という結末が控えていたというお話。”トゥルー・ラブ”という模型の船を前夫からプレゼントされたのだった。



キャサリーン・ヘプバーンが、当時33歳で、ナイス・プロポーションで水着でプールに飛び込み、泳ぐシーンもある。ジェームス・スチュアート、ケーリー・グラントという当時の人気俳優の共演も見応えがあった。


出演(配役):
トレイシー・ロード : キャサリン・ヘプバーン
デクスター・ヘイヴン : ケーリー・グラント
マコーレイ・コナー : ジェームズ・スチュワート
ジョージ・キットリッジ : ジョン・ハワード
エリザベス・イムブリー : ルース・ハッセイ

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