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<span itemprop="headline">ドラマ「下町ロケット」のキャスティングについて。</span>


                  高視聴率発進したドラマ「下町ロケット

昨日から始まったTBS系ドラマ「下町ロケット」は、初回視聴率が16・1%の好発進だったという。最近のドラマでは、二ケタ(10%以上)取れるドラマというのは、年に3、4本程度とみられ、このまま行けば、年間視聴率ドラマのトップ3に入ることになりそうだ。

それはさておき、ドラマを見て、その出演陣について「あっ」と思った俳優が多かったのに驚いた人が多かっただろう。お笑い出身のタレントが大勢出演しているということだ。

正義派弁護士を演じるホンジャマカ恵俊彰は、昼の時間帯の情報番組や「ミュージックフェア」の司会業で馴染みが深いが、もともとはお笑いコンビ。

銀行の融資担当者には「笑点」メンバーの春風亭昇太。その上司で、銀行支店長には、なんと東国原英夫(元宮崎県知事。たけし軍団の最初の弟子)が扮している。
落語家の立川談春は、昨年の「ルーズヴェルトゲーム」(池井戸潤原作)に続く出演。

池井戸潤のドラマをみていると、毎回、脇役から味わいのある俳優が飛び出ているのに驚かされる。独断と偏見で、何人かピックアップすると・・・。

■「半沢直樹
  ・滝藤賢一(半沢と同期の近藤役) ・片岡愛之助金融庁検査官・黒崎役)
  ・緋田康人(銀行本部・小木曽次長) ・石丸幹二(大阪西支店・支店長)
■「ルーズベルトゲーム」
  ・手塚とおる(青島野球部マネジャー) ・立川談春(イツワ電器社長)

TBSは、池井戸潤原作で、あの夢よもう一度を狙ったのが、今回の「下町ロケット」。池井戸潤原作といえば、他局(日本テレビ)で「花咲舞が黙ってない」が、昨年、今年と、2年連続で高視聴率を記録していてTBSも「下町ロケット」で起死回生を狙ったのだろう。

・・・
今回の「下町ロケット」のキャスティングは、主演の阿部寛を始め、真矢みき倍賞美津子安田顕などの実力派俳優が顔を揃えている。吉川晃司も注目。



ドラマ第一回を見た限りでは、恵俊彰ホンジャマカ)が、えぇ~と思うほどの味わいを見せている。実は、放送前にキャスティングを知った原作ファンからは「物語のキーマンである神谷弁護士役が、恵俊彰?」と疑問の声があがっていたというのだ。


               勝率八割という弁護士を演じる恵俊彰

一部の記事によると、恵俊彰のキャスティングの理由は、TBSの昼の情報番組で長年司会を務めていることで同局とのコネがあり、ドラマが始まると、帯番組で宣伝することができるからだという穿った見方もある。

「神谷弁護士は原作では女性人気が非常に高いキャラで、早くも放送を楽しみにしていたファンからは”なぜ恵なんだ!” ”ありえない!全然イメージと違う”」と批判が殺到していたのだとか。

最近はお笑い芸人よりも司会業や俳優業として活躍する恵俊彰が、視聴者を納得させるほどの演技ができるかどうかに、ドラマの成功はかかっている、という記事だったが、初回の演技を見る限り、人情派弁護士として、報道番組では見られない演技力に唸らされた。”もうけ役”であるという役どころは否定できないが。


東国原英夫
春風亭昇太も、「融資はビジネス」と割り切って、中小企業を小バカにした、いやらしさがぷんぷんとして悪くはなかった。

とくに昇太の薄ら笑いを浮かべた表情と独特のネチネチとした口調は絶妙?だった。

中には、やたらとオーバーにキレた演技をすればいいと考えるような役者は、逆に薄っぺらく感じてしまう。安田顕はその点、抑えた演技で、深みがある。

一方で、キャスティングで、ミスキャストでは・・・と思う人物がひとりだけいる。
役者としては、女役(ドラマ「美しき罠~残花繚乱~」など)の方がぴったりとくるあの役者だ。今回、普通の男役で、弁護士役だが、どうも浮いているようでしっくりこない。似合わないのだ。

今回のドラマで、ひときわ目立ちそうな役者は・・・(事前予想)。
 ・安田顕(佃製作所の技術部長) ・恵俊彰(弁護士) ・立川談春(銀行から出向)
 ・土屋太鳳(つちやたお)(佃利菜役:主人公・佃:阿部寛の娘役)



それにしても、テレビ局のドラマ編成は、「困ったときの池井戸頼み」になっているようだ。今年だけでも、池井戸潤の原作のドラマ化は、「ようこそ、わが家へ」「花咲舞が黙ってない」「民王」「下町ロケット」と4本も制作されている。


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