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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「深夜食堂」(2015)

 
映画「深夜食堂」(2015年)を見た。
人気コミック「深夜食堂」のテレビドラマに続く映画化作品。
 
繁華街の路地裏にある小さな食堂を営むマスターと、彼が作る懐かしい味を求めて集う客たちとの交流を描く。寡黙なマスターとワケありな客たちが巻き起こす心温まるエピソードが淡々と描かれる。
 
 
ドラマは見ていなかったが、映画の評判がブログ仲間内でよかったので、映画版を見たが、物語は「ナポリタン」「とろろご飯」「カレーライス」とエピソードが一応分けられていたが、忘れられていった「骨壷」は誰が・・・といった全体を貫くストーリーが上手く描かれている。
 
 
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サラリーマンなど、会社帰りに居酒屋などで一杯飲んだあと大部分の人が帰宅の途についたあとの時間帯、真夜中の0時から、朝7時まで開いている食堂があった。ネオンがきらめく繁華街の狭い路地裏にある小さな食堂「めしや」だ。提灯の明かりが灯ることから、「深夜食堂」と呼ばれている。
 
メニューは、「豚汁定食」と酒類だけというシンプルだが、頼まれれば大抵のものは作ってくれるというマスター(小林薫)がいて、常連客を中心に客が途切れることもない。マスターが作る味と居心地の良さを求めて毎夜にぎわっている。
 
ある日、誰かが店に置き忘れた骨壷をめぐり、マスターは思案顔。
詮索好きの常連客は骨壷をネタ話に、アルコールと食事に花を咲かす。
 
ナポリタン」・・・久しぶりに店に顔を出したたまこ(高岡早紀)は、不倫の愛人を亡くしたばかりの三十路女で、遺産を残してくれるはずが、一切与えられないことに落胆。そんなときに、隣に座った風采の上がらない年下の男(柄本時生)と意気投合し、一緒に暮らし始めるが、愛人の遺書を妻が改ざんしたことが発覚、遺産が転がり込んだといい「男よりカネ」で男を捨てる。そのお金をもとに、知り合いに金貸しを始めていた。
 
 
とろろご飯」・・・無銭飲食をして、逃げたあと、マスターに謝罪しにやってきたが、仕事を手伝って埋め合わせをしたいと申し出るみちる(多部未華子)。住み込みでマスターの手伝いを始めるみちるだったが、手伝い期間が限定されていて、これからどうしようかという時に、店の客の一人、料亭の女将(余貴美子)に目をかけられ、料亭の厨房で働くことになるが・・・。
 
 
カレーライス」・・・福島の被災地から、妻を亡くした謙三(筒井道隆)は、熱心にボランティアに参加するあけみ(菊池亜希子)に惹かれてプロポーズし、彼女に会うため上京してきたが・・・。
 
 
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「骨壷」を意図して置いていったのは・・・?
そして、その骨壷の中身とは・・・?
 
ワケアリの客たちは、いっとき、マスターの作る懐かしい味に、背負っている重荷を下ろすが、9.11の震災でボランティアに行った人間の動機、ボランティアの援助に依存することへの被災者の奥底の声、など複雑な心理が交錯しているようだ。
 
                   両側にいるのはハロウインで仮装した客たち。
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光石研松重豊不破万作安藤玉恵谷村美月オダギリジョー向井理といった脇役が映画に深みを持たせているが、田中裕子がキーパーソンの一人だった。
 
ところで今日の昼は「ナポリタン」だった。
夜は「カレーライス」だ。昨日は「とろろご飯」だった。
偶然、深夜食堂のメニュー通りだった(笑)。
 
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