予告編などを見て気になっていた「アフロ田中」(2012)を見た。
バカバカしさの中に、憎めないおかしさがある映画だった。
子供の頃、いじめにあっていた田中少年だが、アフロヘアにしたら、子供たちが怖がっていじめなくなったのだが、そのまま一気に高校生になって・・・。
松田翔太の映画は「LIAR GAME」くらいしか見ていなかったが、「アフロ田中」では、全くもてない男が、友達の結婚式では、彼女を連れてくることにしようと、5人の高校同級生仲間と約束をしてしまったことから、奮闘するが、全てが裏目に出てしまう。
田中のアパートの隣に越してきたのがかわいい亜矢(佐々木希)で、うまくいきそうに思えたが、最後にトンデモないことになり・・・。
「アフロ田中」予告編
田中がモテるために、友達たちがアドバイスする。
「自然体が一番。ありのままの(まるで「アナと雪の女王」だ)自分がいい。後できついぞ」というもの。
合コンで、メアド交換したりするが、それもうまくいかず。
会社を無断欠勤してしまうことも。隣に住む亜矢から「会社の上司に素直に無断欠勤を謝ったほうがいい」といわれ、社長ほかの社員たちが飲んでいるところに行き、そこで謝るのかと思ったら・・・。
「無断欠勤をしたという事実はあります」(田中宏)。
「私からはありません」(田中宏)。
「それで?」(社長)
「私からはありません」(田中)
「・・・???」(社長、社員仲間)
まるで、コミュニケーションになっていない、のが笑わせる。
田中の高校時代の仲間たち(バックは東京スカイツリー建設中)
友人の結婚式では、亜矢にアドバイスされていた言葉「結婚は辛抱でなく、希望」というべきところを、ベロベロに酔って「結婚は希望でなく辛抱」と言う始末。式の参加者は凍りつく。
亜矢が、元カレとよりを戻すと行ってきた別れの時に、田中宏の口から出た言葉は「最後に一回だけ」という言葉で「えっ?」と聞き返した亜矢にとった行動が、唖然とさせるようなふざけすぎる態度・行動に出たので、亜矢の「最低!」という言葉とともに強烈な回し蹴りの一撃が・・・!
それはそうだろう、と納得。
その場に泣き崩れる哀れな田中宏。
このラストは、腹を抱えて笑ってしまうほどのエンディングだった。
この空気も読めない、妄想にとらわれすぎたダメ男ぶりが笑わせるのである。
主な出演:
田中広・・・松田翔太
大沢みきお・・・堤下敦
岡本一・・・田中圭
村田大介・・・遠藤要
井上真也・・・駒木根隆介
ユミ・・・原幹恵
吉岡幸子・・・美波
鈴木シンジ・・・吹越満
西田シンジ・・・皆川猿時
二階堂麗子・・・山田真歩
吉田さなえ・・・井村空美
田端かおる・・・伊藤修子
居酒屋合コンの女性・・・あやまんJAPAN
教師・・・長塚圭史
サッカー選手・・・武田修宏
結婚式の司会者・・・佐藤二朗
田中の母・・・辺見えみり
ミナ・・・波瑠
★★
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