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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「ハサミ男」(2004)</span>


ハサミ男 」 予告篇
 

 
ハサミ男」(2004)は、2005年3月の公開。
ブログを始める前の映画で未見だったが、麻生久美子の未見映画の1本だったのでみた。共演は豊川悦司阿部寛と、現在の日本映画を代表する俳優が出演している。
 
原作はミステリー作家でペンネーム・殊能将之(しゅのう・まさゆき)のデビュー作。原作者については、断片的な情報以外一切の個人情報を明かさない覆面作家というが、今年(2013年)2月11日に亡くなっている。
 
タイトルの「ハサミ男」というと、ハサミを使って何か犯罪を犯す異常者の男の話を連想するが、タイトルで、すでに先入観によってだまされているのである。ネタバレ全開だが、犯人は「女」だからだ。
 
次々に女子高生が殺される連続殺人事件。
手口は、のどに突き刺さった十字のハサミによる殺人。
 
警察は、暴行された形跡もないことから、”ハサミ男”として、捜査をすることになるのだが・・・。
 
仮に原作を読んで、内容を知っている読者が、「女」が殺人者としたら、映像では容姿などからわかるので、どのように映画化するのだろうと興味津々だったに違いない。
 

それを、映画ではあっといわせる方法で、映像化していた!
 
原作も読んでいなかったし、予備知識もなく映画を見たので、あの「シックス・センス」のようにまんまとだまされてしまった。もちろん、振り返れば、なぜだろうという伏線はあったのだが・・・。
 
・・・
 
阿部寛は、2000年代はじめの「トリック」シリーズあたりからメジャー俳優の仲間入りしたが、この「ハサミ男」では、演技派ぶりを見せていた。
 
この映画「R指定」で、15歳以下は見られない(DVDの貸出禁止)。
猟奇的かつグロ系だからだ。
 
自殺願望のある主人公(麻生久美子)の服毒シーンなどが多く、ゲロを吐いたりの嘔吐シーンは、リアルすぎて目をそらせたくなる。
 
・・・
 
二重人格者という映画は時々あるが、この映画も、その意味では、怖い。
 
音楽もミステリーを盛り上げていた。
 
サイコ・スリラー系が好みの人には一見の価値はありそう。
 
お勧め度:★★
 
 
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