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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「青い車」(2004)</span>


青い車」予告編
 
青い車」(2004)を見る。麻生久美子の映画の旧作めぐりも一段落していたが、未見作品だったので見た。宮崎あおいと姉妹を演じている!なんと、豪華な組み合わせ。
 
子供のときの大事故で片目に大きな傷を負ったリチオ(ARATA)。その頃から、死に損なったような今の自分を、子供の自分がどこからか見ているような気がしている。傷を隠すために大きなサングラスをしているリチオは、バツイチの店長マチダ(田口トモロヲ)がやってる中古レコード店に勤めながら、時々クラブでDJをしている。
 
いいようのないイラ立ち。ただなんとなくやり過ごす日々。
 

 
恋人は、不動産会社に勤めるアケミ(麻生久美子)。順調ともいえるし、倦怠ともいえる関係。アケミには高校生の妹・このみ(宮崎あおい)がいる。ある日、このみとリチオは街でばったり会う。
 
名前も覚えてくれていないリチオをこのみは昼食に誘い、その後リチオの部屋へ行く。サングラスをとったリチオの顔が見たいと言うこのみ。リチオは自嘲気味に笑うと、このみにキスする。ゆっくりと外されるサングラス。現れた片目の傷。このみはリチオの顔を見て言う「かけてない方がいい」。
 
アケミは、リチオの手首にある無数の傷に気付きながらも、いつも聞けずにいた。
 
「ずっと幸せだったらいいな」ぼんやりとアケミがつぶやく。リチオは答える「そうな・・・」。アケミにもこのみにも言えない苛立ちを抱えたまま、毎夜不穏な夢に悩まされていたリチオは、もう会うのをやめようとこのみに告げる。
 
そんなとき、出張で熱海に向かっていたアケミが、交通事故で死ぬ。
 
リチオは、夜ひとりで青い車を走らせてカーブに差し掛かると目を閉じ、急ブレーキを踏んだ。よみがえるアケミの笑顔。ふと見ると、助手席には子供の頃の自分が座っている。
 
リチオは、その子に言う「・・・教えてやるよ。あれからどんなことがあったか」。
 
そんなある日、両手いっぱいの花束を抱えたこのみが、リチオの前に現れた。その花束を、海に投げるのだと言う。ふたりは青い車に乗って、高速道路を走らせる。
 
やがて広がる輝く海。このみの目からこぼれ落ちる涙。このみはリチオに、ある告白をする・・・(HPより)。
 
だれにもある日常の中の孤独や退屈や諦め。それでも生きていかなければならない現実をクールに描く。ARATA宮崎あおい麻生久美子、そして田口トモロヲ
などの芸達者な役者が演じているので、孤独感などがにじみ出る。
 

 
宮崎あおいは、2006年の「初恋」が最初に見た映画だったが、fpdが高校生の時に起こり、世間をあっと言わせた「3億円強奪事件」(迷宮入り)をモデルにした映画。犯人が女子高生(宮崎あおい)だったという意表を突く設定だったが、真実味もあった。宮崎あおいの目力が強烈だった。その映画の2年前の映画で、あおい18歳の時の作品というから驚きだ。
 
青い車」の麻生久美子は、いうことなし。
 

 
 
どんなに親しい間柄でも、相手を本当に理解しているかというと、そうとも言えないのが現実。映画の中でも出てくるが、人知れぬ悩み、苦しみを抱えて、もがきながらも人は生きていく。それが人生というもの。生きてきた軌跡はその人しかわからない。たとえ兄弟姉妹でも。昔から「兄弟は他人の始まり」という言葉もある。いわんや、赤の他人だった相手が、妻(夫)になったとはいえ、すべてを理解するのは難しい。人生は格闘と妥協の繰り返しか(笑)。
 
なーんてね」。
(映画「告白」の中で、生徒が使っていた言葉だが、最後に松たか子が効果的に使っていた!)。
 
踊る大捜査線 The Final」の舞台挨拶をTVで見ていたら、柳葉敏郎が、神妙な面持ちで、映画に対するファンへの感謝を述べていたのだが、すこし「間」を開けて、最後に・・・「なーんてね」といったので、皆が爆笑。←こういうのを「オチ」という(笑)。
オセロで、すべてをひっくり返したような爽快感があるが、時には逆効果となることも・・・。下手な受けないギャグは、真冬よりも寒い?(笑)。
 

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