警視庁一の変わり者・平塚平八 (香取慎吾) はその性格ゆえ、班には自分だけという「平塚班」として行動している捜査一課の刑事。
周囲から嫌われ者として扱われているが、次々と難事件を解決。そんな平八をよく思わない捜査一課の面々は、常々平八の活躍に疑問を抱き、その陰には何らかの不正があると考えていた。
そんな捜査一課に、所轄の警察官を経て刑事としてのテストを受けることが許された西園寺公輔 (山下智久) が訪れる。
西園寺が捜査一課長室に足を踏み入れると、そこにいたのは平八。平八を課長と勘違いしてしまった西園寺は、初日から平八に騙され、捜査一課長・剣持 (大竹まこと) と平八をライバル視する刑事・金田 (遠藤憲一) に説教される。
慌てる西園寺に剣持と金田が言い渡したテストの内容は、平八の部下のふりをして24時間監視し、その行動を逐一報告することだった!
こうしてコンビを組むことになった平八と西園寺。
最初の事件は財界にその名を轟かせる企業グループの会長・徳平國男 (団時朗) 殺人事件。犯行は会長の部屋で行われ、真っ先に犯人として疑われたのは、社長を務める長男の伸一郎 (岡田義徳) だった。伸一郎はカジノで80億円の借金を作り、子会社にその穴埋めをさせていたことを会長に問い詰められており、動機は十分ある。
さらに、事件後に行方をくらませたのだ。会長の部屋に出入りできたのは、会長の妻・洋子 (高島礼子) と長男・伸一郎、長女・麻美 (加藤夏希)、そして専務の 西崎達三 (武田鉄矢) と家政婦の 内田和枝 (角替和枝)。犯人はこの中の誰かで間違いない。
そこで平八は犯行に使用された凶器に目を付け、犯人にあるワナを仕掛ける。事件に対して真摯にぶつかっていく西園寺もまた、平八に翻弄されながらも、事件を解くカギへと導かれていく。
果たして、平八と西園寺は犯人を追い詰める事ができるのか !?
(以上、HP より)。
金田一は、髪の毛をもさもさと搔きむしり、きたないふけをまき散らすが、平八刑事は、こめかみをコツコツとたたくのと、何かに気付いたときなどに発生する「ほぉ~」という言葉。
香取慎吾のドラマ、映画はオーバーアクションで、引いてしまうことが多いが、このドラマでは、馬鹿丁寧な言葉と、90度腰を曲げて、「そのままそのまま」というようなしぐさなど、新しいキャラクターを生み出して、引いてしまうことはなさそうだ(笑)。
一話完結で、レギュラー陣の金田一刑事(きんだいち、ではなく「かねだ・はじめ」と読む)を演じる遠藤憲一が、平八を目の敵にするライバルとして登場するのが面白い。遠藤憲一のキレた演技は、迫力がある。ドラマ「不毛地帯」以来の適役に思える。
第1話では、グループ総帥で会長の妻役の高島礼子が、久々に、“らしさ”の演技でよかった。高島礼子は、極道ものなどの姉御肌の映画もあったが、山崎豊子原作の「女系家族」(2005 )の3姉妹の長女役が、クールで、凄味があった。決して「SPACE BATTLESHIP ヤマト」や「愛の流刑地」などのような映画で”チョイ役“で、顔見世興行をするような女優ではないのだ。
ドラマ自体は、2転3転の展開で飽きさせなかった。
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