「女王陛下の007」(007 On Her Majesty's Secret Service、1969) 予告編
「ロンドン・オリンピック」の開会式で流された映像には、エリザベス女王が自ら出演し、映画「007」シリーズの主役を演じた俳優のダニエル・クレイグと、ヘリコプターでロンドン市内上空を飛ぶシーンが映し出された。
映像とリンクするようにスタジアムの上空にも本物のヘリが出現。同時に、エリザベス女王がスタジアムに臨席すると、英国国旗が現れ、スタジアムは厳粛な雰囲気に包まれた。続いて、耳の不自由な子供たちで組織された唱歌隊が英国国歌を歌い上げた。粋なことをする。
ロンドン五輪にちなんだわけではないが、「女王陛下の007」(1969年末公開)を42年ぶりに再見した。007シリーズ第6作目。007シリーズでは劇場でリアルタイムに見た最初の映画だった。
ボンド役は、ショーン・コネリーのあと2代目・ジョージ・レーゼンビーだった。この時点で、コネリー・ボンドは、TVで一度くらいしか見ていなかったので、違和感はなかった。
内容はほとんど忘れていたが、アルプスの雪の追跡シーン、テーマ曲などは印象に残っていた。2時間半近い映画だが、前半の1時間は単調。
舞台がスイスに移り、映画が始まって1時間も経ってブロフェルド(テリー・サヴァラス)が登場してからが、緊迫感、スリルが増す。雪崩のシーン、スキーの迫力は、想像を絶する。
オープニングでは、「ドクター・ノオ」「ロシアより愛をこめて」などに出演した歴代のボンドガールの写真が紹介される。また、劇中でも、音楽が一部に出てくる。映画的シーンでは、乗馬、ガーデン、海辺などのシーンが印象にのこる。
宿敵ブロフェルドを捕らえることを目的としたベッドラム作戦を遂行中のボンドは、ポルトガルで偶然トレーシー(テレサ)(ダイアナ・リグ)という若い女性と知り合った。美しく、そして車の運転やギャンブルなどで大胆な行動力を見せる彼女に、ボンドは興味を抱く。
トレーシーは犯罪組織ユニオン・コルスのボスであるドラコの一人娘だったが、不安定な生活を送る彼女の身を案じたドラコは、ボンドにテレサと結婚してくれるよう頼み込む。ボンドはこの機会を利用し、ドラコからブロフェルドの情報を得ようとするが、いつしかテレサに本心から惹かれてゆく・・・(HPより)。
ボンドとトレーシー(テレサ)は、結婚するが、これを見守るマニー・ペニーは涙を浮かべていた。マニー・ペニーは「わしがいるさ」とMから言われてもなぁ(笑)。
結局、ブロフェルドの銃弾で命を落としてしまうトレーシー。映画の中で、気になる言葉があった。「金の玉」。”あ、ほんとだ”というセリフ(笑)。この映画は「ゴールドフィンガー」ではないはずだが。
エンディング:ジェームズ・ボンドは「ダイヤモンドは永遠に」で戻ってきます。
・・・だったが、ジョージ・レーゼンビーのボンドは戻らなかった。1作で「ポイ」だった(実は、本人がボンドに同化しすぎて、自ら辞退したということのようだ)。
ジョン・バリーの音楽は軽快だ。
いつものボンドのテーマは、ラスト30分くらいに流れてくる。これを聞くと安心する(笑)。
スイス・アルプスの雪。
蛇足ながら、マッターホルン、ユングフラウヨッホなどに行ったことがあるが、登山電車でユングフラウヨッホのひんやりとした空気の冷たさは今も感覚が残っている(笑)。ヨーロッパでもう一度行ってみたいところ? やはりスイスか。ベニスもいいが。
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