「007シリーズ」第2作「007ロシアより愛をこめて」(1964年4月初公開時は「007危機一発」)。
屈強な殺し屋との格闘、ヘリコプターによる追跡、ボートでの脱走と、見せ場が次から次に登場する。一方、前作の後半で見られたSF色の強い展開は、リアリティを意識して抑えられている。
ボンド・ガールのダニエラ・ビアンキ(当時21歳!)は、知性の中にも、お色気とチャーミングさを覗かせ、その後のボンド・ガールの方向性を確立したといわれる。
かつて見たときは、単なる金髪美人くらいに思っていたが、再見して、”大人の”魅力にあふれていることがわかった。スタイル、知性、ルックス・・・全てに完ぺきだ(笑)。
ダニエラ・ビアンキのこの美貌! コネリーは、この時、すでに○ートネーチャー?だったとは!
ボンドのアクションにおける強敵としてのグラント(ロバート・ショウ)のキャラクター、支給品の秘密兵器(ここでは決まった手順であけないと催涙ガスが噴き出す仕組みのアタッシェケース)がクライマックスで重要な伏線になること、何よりもオープニング・テーマの前に「プレ・アクション」が入るようになったことなど、後続作品に踏襲されることになるパターンの多くが、本作で形作られた。
宿敵として登場する組織「スペクター」の首領は顔が登場せず、ネコをなでる手と声だけを現す。この首領は、No.1と呼ばれる。元ソ連のスパイ組織の幹部だったローザ(ロッテ・レーニャ)は、いまは、「スペクター」のNo.3と呼ばれていて、ソ連時代の部下だったタチアナ(ダニエラ・ビアンキ)を、いまもソ連の組織にいると思わせ、ジェームス・ボンドに近づけさせるのだが・・・。
ローザは、タチアナとボンドがいるところに、清掃係としてあらわれるが、タチアナはすでにボンドに気持ちが傾いていて、ローザに銃を向ける・・・。
ラストは、お決まりのシーン・・・。
007の主題歌、テーマは、素晴らしい曲が多いが、中でも、マット・モンローの「ロシアより愛をこめて」は、シリーズ屈指の名曲だろう。
「ジェームス、私のことも忘れないでよ」
というマニ―ペニーも忘れるわけにはいかない。
今回は、ダニエラ・ビアンキの魅力をさらに発見した再見だった。
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