「ブラック・スワン」を昨日(5月14日)観てきた。
想像を絶する映画だったので、頭を整理する必要がありそうだ。
「傑作だ・内面を描いて深い」「狂気・グロ・サイコできついシーンもある」・・・のどちらも感じたこと!(爆)
今年のアカデミー賞で、ナタリー・ポートマンが主演女優賞を獲得したサイコ・スリラー映画で、アカデミー賞の発表以前から、その演技が注目されていた・・・くらいの印象で、予備知識はほとんどゼロの状態で見た。
ナタリー・ポートマンがすごいらしい、その演技を観てみたいという目的だけで見に行ったが、ポートマンの迫真の、苦悩と狂気の演技に圧倒された。サイコ映画、グロ・シーン、血のにじむような映画は好みでない(実はfpdもそのクチ。笑)というひとには、一定の「覚悟」が必要のようだ。結論は、今年の話題作・佳作の1本には間違いなく、見てよかったという1本だった。だれにでもお勧めかは「?」。
とくにナタリー・ポートマン。
天下のハーバード大学出身ということで、知性派・優等生タイプ。子役デビュー(13歳で「レオン」出演)後、映画に出ていたが、大学在学時は、学業優先。卒業後は「コールド・マウンテン」「クローサー」などで、女優のキャリアを積んでいるが、今回の「ブラック・スワン」では、自身のイメージを払しょくするほどの名演だったと言えるのでは。
「ブラック・スワン(黒い白鳥)」とは、
そもそも何か・・・?
西洋では、かつて白鳥と言えば白いものと決まっていた。それを疑う者は一人もいなかった。ところがオーストラリア大陸の発見によって、かの地には黒い白鳥がいることがわかった。白鳥は白いという常識は、この新しい発見によって覆ってしまった。「ブラック・スワン」とは、この逸話に由来する。つまり、ほとんどありえない事象、誰も予想しなかった事象の意味である。
映画「ブラック・スワン」では、人間の純真さ(ホワイト・スワン)とダークで狂気な面(ブラック・スワン)への”変身”が大きな見どころとなっている。これを使い分けられるバレリーナをめぐっての、売り込み、足の引っ張り合いがモチーフ。・・・というと、なんだか、「イブの総て」にも近い内容。
出演俳優なども、事前のチェックなしに見た。
面白いもので、観た後で、この女優だったか、名前と顔がはじめて一致した、というケースがあるが今回もそうだった。主人公、二ナ(ナタリー・ポートマン)の母親役は、昔懐かしいバーバラ・ハッシー(「去年の夏」)だった。変貌ぶりに歳月を感じる。
特異な風貌のヴァンサン・カッセル(「オーシャンズ12」
など見ていたが印象が薄い)などの映画はほとんど未見だったので、はじめて名前と顔が一致した(フランスの有名俳優だが)。この映画では舞台監督役で、憎たらしい役だが、こういう役柄上、役者を鍛えるためには、エロ手口?というのは仕方がないのか(笑)。
など見ていたが印象が薄い)などの映画はほとんど未見だったので、はじめて名前と顔が一致した(フランスの有名俳優だが)。この映画では舞台監督役で、憎たらしい役だが、こういう役柄上、役者を鍛えるためには、エロ手口?というのは仕方がないのか(笑)。
ナタリー・ポートマンは、映画撮影時は28歳(6月に30歳)。
13歳までダンスを踊っていたという。白鳥と黒鳥を演じ分けるためのトレーニングは、自身との壮絶な戦いだったという。それだけに仕上がった作品は、迫真の演技だった。
映画の中では嫉妬、野心、錯乱、狂気、強迫観念など、人間の内面にある様々な感情が、ときには現実か錯覚かわからなくなるほどのカメラでとらえられている。
オードリーは、30代後半できっぱり(後の1作を除いて)引退し、社会奉仕などに力を注いだ。ポートマンも、子供を産んで、きっぱり女優を止めるかもしれないという可能性も話していた。まだまだこれからなので、女優を続けてほしい気がするが・・・。
「クローサー」ではストリッパーに挑戦したが、「ブラック・スワン」では、さらに・・・というシーンもあり、清純派のオードリーや吉永小百合では、ありえないシーンに驚かされる(笑)。映画には、ちょっぴり毒がないと面白くないというのも事実だ。
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