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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">監督:シドニー・ルメット追悼②(「狼たちの午後」)</span>


狼たちの午後」予告編
 

 
シドニー・ルメット監督追悼第二弾は狼たちの午後」(1975)。
 
映画の原題は、Dog Day Afternoonで、以前に記事を書いたときに、moreさんがコメントで、”犬がハアハアするくらい暑い日”(笑)と書いていたのを思い出す。
 (追加:ハアハアと言えば最近は壇蜜
 
辞書では、Dog Days of Summer 土用の丑(うし)の日。犬ではないし、タイトルの狼ということばも出てこない(爆)。

以前の記事はこちら:http://blogs.yahoo.co.jp/fpdxw092/56060223.html
 
映画は、実際に1972年8月22日にニューヨーク・ブルックリンにあるチェース・マンハッタン銀行で発生した銀行強盗事件を題材にしている。事件を報道した「ライフ誌」の記事を読んで感銘を受けたマーティン・ブレグマンが映画化を決意、フランク・ピアソンが脚本を執筆した。事件の犯人の容姿がアル・パチーノに似ていたため、パチーノが主演に選ばれたといういきさつがある。
 
アル・パチーノにとっては、「ゴッドファーザー」「セルピコ」と並ぶ代表作となったのだから、持って生まれた容姿は、両親に感謝すべきかもしれない。欲を言えば、あと10センチ背が欲しかった?(163センチで、マイケル・J・フォックスと同じ。ウディ・アレンは160センチ)。パチーノは、アカデミー賞では作品賞を含む6部門でノミネートされたが、脚本賞を受賞。パチーノは、英国アカデミー賞・主演男優賞を受賞。
 
監督には社会派ドラマの製作で名高いシドニー・ルメットが起用された。
 

本作品では、ほとんどのシーンが役者たちの
アドリブによって撮影されているという。
 
物語の設定では真夏だが、実際の映画撮影は秋頃に行われたのでスタッフは気候の問題に対処する必要に迫られた。役者たちは吐く息が白くならないように、口中に氷を含んで演技をしたという。
 

うだるような暑さが続くニューヨーク市ブルックリン区。元銀行員のソニーアル・パチーノ)は、彼の男色相手を
性転換させる資金を稼ぐため、相棒のサル(ジョン・カザール)と共に銀行を襲撃する。途中で怖気づいた仲間が逃亡するというハプニングはあったものの、無事に銀行を占拠することに成功したソニーとアル。しかし金庫の中は空っぽだった(Gooより)。
 
ドキュメンタリーのような銀行強盗犯と警察の交渉だった。
逃亡しようとするソニーとアルだが、通報を受けた警察が現場に到着し銀行を包囲。やむなく二人は職員を人質にとって銀行に立てこもる。事件はすぐにマスコミの知るところとなり、野次馬も大挙駆けつける・・・。
 
この映画では、かっこいい人間は誰も登場しない。
ソニーを演じたアル・パチーノの動きも、ちぐはぐで、焦った行動などがリアルだったのが印象に残る。かなり心理的な攻防戦で、少々疲れるほどだったが、見ごたえがあった。
 
出演:
クリス・サランドン:レオン・シャーマー
ジェームズ・ブロデリック:シェルドン捜査官
ランス・ヘンリクセン:マーフィー捜査官
サリー・ボイヤー:マルヴァニー
ペネロペ・アレン:シルビア
ボーラ・ギャリック:マーガレット
サンドラ・カザン:デボラ
マルシアジーン・カーツ:ミリアム
 
☆☆☆☆