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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">「カリートの道」(1993)アル・パチーノ主演</span>

 

アルフレッド・ヒッチコック亡き後のサスペンス映画の後継者
(原題:Carlito's Way, 1993)を見た。
 
アル・パチーノが演じるカリート・ブリガンテは、弁護士クレイン
フェルド(ショーン・ペン)のおかげで、30年の刑のところ5年で出所。堅気の道を進もうとしたが、借りのあるクレインフェルドの頼みで、再び、抗争の中に巻き込まれていく姿を描く。デ・パルマ監督とパチーノは「スカーフェース」でコンビを組んで以来、10年ぶりのコンビ。
 
1975年、ニューヨーク。カリート(アル・パチーノ)は、組織のお抱え弁護士クレインフェルド(ショーン・ペン)の尽力で、30年の刑期を5年で終えて出所した。
 
かつては麻薬王としてならしたカリートも、今度こそ足を洗い、バハマパラダイス・アイランドでレンタカー屋を営むことを夢見ていた。しかし、従兄弟の麻薬取引のトラブルに巻き込まれたカリートは、心ならずも手を血で染めることになる・・・。
 

昔の恋人であるダンサーのゲイル(ペネロープ・アン・ミラー)と再会したカリートは、彼女への愛に生きることを誓うが、コカインと汚れた金に溺れていたクレインフェルドは服役中の
マフィアのボス、トニー(フランク・ミヌッチ)に脅され、脱獄の手引きをさせられる。クレイフェルドに恩義があるカリートは断りきれずに手を貸すが・・・(HPより)。
 
ゲイルとグランド・セントラル駅で落ち合って、カリートは、飛行機で脱出を図るが、駅構内でトニーのもう一人の息子ヴィニー(ジョゼフ・シラーヴォ)一味と壮絶な銃撃戦を演じる。ゲイルと列車に乗り込もうとした瞬間、カリートは寝返った用心棒のパチャンガの手引きでベニーに撃たれ、静かに息絶えるのだった。ゲイルは、カリートとの間の子供を身ごもっていた。
 
列車内、駅構内、あるいはエスカレーターでの追跡シーンと銃撃戦は圧巻。
デ・パルマ監督は、人物を追うカメラの動きが実際の人の動きに合わせて動き緊張感を高めている。デ・パルマ監督の「殺しのドレス」「アンタッチャブル」などでもカメラが効果的だった。
 
パチーノは、ひげを蓄え、「セルピコ」に匹敵するくらい精悍で、カッコいい役柄だ。
かつての恋人、ゲイルに言う言葉「夢は向こうからは近づいては来ない。追うんだ」という言葉が印象に残る。映画では、再三「パラダイスへの脱出」という看板が登場する。カリートとゲイルは、この看板のように、自由を得て新たな道に進むという夢を
追ったのだが・・・。
 
クレインフェルドを演じているのがショーン・ペンであることは、うかつにも?後でわかった。メガネをかけ、イメージが違っていた。いまでは、「ミスティック・リバー」「ザ・インタープリター」「ミルク」などで、押しも押されもせぬアカデミー賞俳優の一人だ。
 
☆☆☆