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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「L.A.ギャングストーリー」(2013)</span>



L.A. ギャング ストーリー(原題: Gangster Squad2013)は、ルーベン・フライシャー監督による犯罪映画。

ラ・ラ・ランド」に先立ってライアン・ゴズリングエマ・ストーンが共演しているというので見た。ほかに主演級で実力俳優のショーン・ペンジョシュ・ブローリンなど
 
1940年代から1950年代のロサンゼルスで起きた実話を基に、ロス市警ギャングの戦いを描く。”死闘”というのがぴったりのアクション犯罪映画だった。
 
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1949年、ロサンゼルス。ニューヨークのブルックリン生まれのギャングのボス、ミッキー・コーエン(ショーン・ペン)は、ドラッグ、銃器取引、売春など、手段さえあれば何でもするという勢いで街を牛耳り、シカゴから西の広い地域の賭博も仕切っていた。
 
コーエン自身が雇っている手下だけでなく、首根っこを押さえられている警察や政治家も意のままに操り、自らを“神”と豪語するコーエン。
 
そんなコーエンの帝国をぶち壊すために、ジョン・オマラ巡査部長(ジョシュ・ブローリン)とジェリー・ウーターズ巡査部長(ライアン・ゴズリング)率いるL.A.市警の“はぐれ者たち”による、たった6人の極秘チームが結成されるMovieWalker)


 
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エマ・ストーンとライアン・コズリングがミュージカル映画ラ・ラ・ランド」で息のあったところを見せていたが、「L.A.ギャングストーリー」など何本かですでに共演していたからこそ、「ラ・ラ・ランド」で絶妙のコンビだったのかと今更ながら思う。
 
エマ・ストーンの役どころは、娼婦で大物ギャング・ミッキー・コーエンの愛人という役。同じようなロス警察の腐敗とヤクザ組織との抗争を描いた「L.A.コンフィデンシャル」に共通するところが多かった。エマ・ストーンは、まさに「L.A.コンフィデンシャル」のキム・ベイシンガーの雰囲気に似ていた。しかも、妖艶な娼婦が警察官と関係を持つというのもそっくり。


 
実話ということで、警察の幹部などを買収して、ロサンゼルスを乗っ取ろうとするギャングの仁義なき戦いは、壮絶だった。残虐なバイオレンスシーンが多い。非情なギャングの親玉などを演じるとショーン・ペンはうまい。
 
ショーン・ペン演じるミッキー・コーエンが仲間と酒場で打ち合わせをしていると、照明のない暗いところから愛人のエマ・ストーンが出てくるシーンがある。この時に、コーエンが叫んだのは「ヘイ、クロード・レインズ!」だった。
字幕屋さんも大変だなと思ったのは、この時の字幕は「透明人間か!」だ。
 
俳優のクロード・レインズといえば、かの「カサブランカ」で、リック(ハンフリー・ボガート)が飛行機で外国に高飛びするのを黙認したルノー署長役が有名。ほかに「アラビアのロレンス」でも重厚な演技を見せている。このクロード・レインズの映画デビュー作が「透明人間」(原題:The Invisible Man1933)だった。暗いところから、”透明人間のように”突然現れるなよ、という意味で、「(お前は)クロード・レインズか」=「(お前は)透明人間か!」となったのだ。

それはさておき、警察組織の本部長だけは、ミッキー・コーエンの存在を苦々しく思っており、秘密裏に警察官の中から、いわゆる「はぐれもの」を数人集めて、コーエン一派の一掃を図るのだった。この人集めの様は、まるで、「七人の侍」の侍集めのような展開だった。

コーエンとの戦いの候補として集められた人間の中には、若干怖気づいた人間もいたようで、そんな素振りをみせる人間には「コーエンが怖ければ、アイスクリームでも食べていろ!」という声が響き渡った。しかし集まった人間は、盗聴器に詳しいなどそれぞれ得意分野を持っていたのだった。
 
ショットガンによる撃ち合いやアクションはド迫力だった。血なまぐさい抗争バイオレンスが生々しすぎるので、観る人を選ぶ作品だが、一見の価値はあった。
 
☆☆☆


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